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明日からいよいよ夏休み!
楽しい予定が増える一方で、海や川では水難事故にも注意が欠かせません。
大切な命を守り、家族みんなで無事に夏を楽しむために、
この記事で事故を防ぐ具体的な方法を確認しておきましょう。
この記事で分かること
水遊びを安全に楽しむには、海や川へ出かける前の準備と、危険を感じたときの正しい行動が欠かせません。
この記事では、子どもの見守り方やライフジャケットの選び方、もしもの際の対処法まで、
家族で確認しておきたいポイントを分かりやすく紹介します。
こんな人に向いている記事です

痛ましい水難事故に遭わないためにも、自分や家族の命を守る方法を楽しく学んでおきましょう。安全への備えができれば、海や川での水遊びはもっと安心して楽しめます。笑顔いっぱいの夏休みにするために、ルールを守って思う存分遊びましょう!
それでは、早速始めていきます。
水辺へ出かける前に事故の芽をつぶす
「晴れているから安全」では判断しない
水難事故を防ぐ行動は、現地へ着いてからではなく、自宅を出る前から始まります。
確認したいのは、今いる場所の空模様だけではありません。
川なら上流を含む雨量、海なら波、風、潮の満ち引きまで見ます。
実際に、川の下流では雨が降っていなくても、上流の大雨によって水位が急上昇します。
気象庁によると、中小河川は雨が降り始めてから十数分で増水する場合があります。
2008年には神戸市の都賀川が急に増水し、5人が亡くなりました。👉参考 気象庁の事例
出発前には、気象庁の天気予報、雨雲の動き、自治体の河川カメラを確認します。
現地で黒い雲が広がる、雷が聞こえる、冷たい風が吹くといった変化があれば、水から離れてください。
「あと10分だけ」が逃げ遅れにつながります。
管理された場所を選ぶ
海水浴では、ライフセーバーや監視員がいる開設中の海水浴場を選びます。
遊泳禁止区域、立入禁止の堤防、消波ブロック周辺は避けてください。
人が少なく景色のよい場所ほど、救助の発見や到着が遅れる場合があります。
川では、流れが穏やかに見える場所にも深みがあります。
橋脚、大きな岩、倒木の周囲では水流が複雑になり、体や衣服が引っかかる危険もあります。
キャンプ場の区画内でも、水辺の安全が保証されているとは限りません。
失敗例は、「去年も同じ場所で遊んだから」と当日の状況を確かめないことです。
川底は増水のたびに変化します。
昨年は浅かった所が、大人の背丈を超える深さになっていることも珍しくありません。
家族で中止条件を決める
現地で相談すると、「せっかく来たから」という気持ちが判断を鈍らせます。
出発前に中止条件を決めておくと、迷わず引き返せます。
楽しみにしていた予定を中止するのは簡単ではありません。
ただし、近くの室内施設や水遊びのない公園を代替案にしておけば、子どもも切り替えやすくなります。
コラム|最新の事故件数
警察庁が公表した2025年夏期の水難は446件で、水難者は535人でした。前年より減少したものの、235人が死亡し、6人が行方不明になっています。「珍しい事故」ではなく、毎年各地で繰り返される身近な危険です。
出発前チェックリスト
家族みんなで確認してから出発しよう!
🌤️ ① お天気と場所
🦺 ② 身を守る道具
👨👩👧👦 ③ 家族のお約束
💗 ④ 体調ともしもの備え
ライフジャケットと見守りで子どもの命を守る

浮き輪を救命具の代わりにしない
浮き輪は遊具です。風で沖へ流されたり、体が抜けたりするため、ライフジャケットの代用品にはなりません。腕に着ける浮き具も、姿勢によっては顔が水につかります。
ライフジャケットは、体重と胸囲に合う製品を選びます。
子ども用では股下ベルトが欠かせません。
肩部分を上へ引っ張り、耳の辺りまでずり上がるなら、サイズや締め方が合っていない可能性があります。
下記に、男の子用と女の子用の2つ、ライフジャケットを準備しました。
売れ筋がよいので、ご購入を検討してもよいかもしれません。3000~4000円でお手頃です。
海上保安庁によると、船から転落した人では、ライフジャケットを着けていなかった人の死亡率が、着用者の約4倍でした。
👉参考 海上保安レポート2025
| 装備 | 主な役割 | 利点 | 弱点・注意点 |
|---|---|---|---|
| 固型式ライフジャケット | 入水直後から浮力を得る | 作動操作がなく、子どもにも使いやすい | 暑く、動きにくさを感じやすい |
| 膨張式ライフジャケット | 落水時に膨らんで浮力を得る | 軽く、釣りなどで動きやすい | 故障や作動不良に備え、定期点検が要る |
| 浮き輪 | 水遊びを楽しむ | 安価で扱いやすい | 体が抜ける。風に流される |
| アームリング | 子どもの浮力を補助する | 装着しやすい | 顔を水面上に保てるとは限らない |
体に合わない高価な製品より、正しく着けられる製品のほうが頼りになります。
海や川へ入る前に浅い場所で浮き方を試し、ベルトの緩みを直してください。
「近くにいる」と「見ている」を分ける
子どもの水難事故では、大人が近くにいても発見が遅れることがあります。
溺れている人は、映画のように大声を出して激しく手を振るとは限りません。
息をすることに精いっぱいで、声が出ないまま静かに沈むケースもあります。
見守り役はスマートフォンを触らず、会話や荷物の片付けからも離れます。
複数の大人がいる場合は、「みんなで見る」ではなく、15分交代などで担当者を1人決めましょう。
担当交代は相手の返事を聞いて完了させます。
成功例は、子どもに手が届く距離を保ち、大人も一緒に水へ入る方法です。
幼児なら、浅い場所でも腕を伸ばせばつかめる位置に立ちます。
兄や姉に幼児の監視を任せる形は絶対に避けてください。
子どもだけで水辺へ行かせない
ボールやサンダルが流されると、子どもは反射的に追いかけます。
と出発前に伝えましょう。物より命を優先するルールは、短い言葉で何度も確認します。
家庭では、玄関にライフジャケットを置き、持ち出しやすくする工夫も有効です。
車内や物置にしまったままだと、短時間の水遊びでは着用を省きやすくなります。
子どものライフジャケット装着手順
子どものライフジャケット装着手順
水へ入る前に、大人と一緒に6つの手順を確認しよう!
体に合うサイズを選ぶ
製品に書かれた体重と胸囲を確認します。 大きすぎる物は、水中で体だけが抜ける危険があります。
両腕を通して深く着る
ベルトを緩めてから両腕を通し、肩まで深く着せます。 生地やベルトにねじれがないかも見てください。
ファスナーとバックルを留める
ファスナーを上まで閉め、すべてのバックルを留めます。 「カチッ」と鳴った後、手で引いて外れないか確かめます。
股下ベルトを必ず締める
ベルトを両脚の間へ通し、ねじれを直して留めます。 落水したときに、救命胴衣が上へ抜けるのを防ぎます。
ベルトを左右均等に締める
下側のベルトから順番に締め、体へ密着させます。 苦しすぎず、緩すぎない状態に調節してください。
肩を持ち上げて最終確認する
大人が肩部分を持ち、ゆっくり上へ引きます。 子どもの耳やあごまで上がる場合は、ベルトを締め直します。
水へ入る前の「5つの確認」
- 体重と胸囲に合ったサイズ
- ファスナーとバックルを全部留めた
- 股下ベルトを正しく締めた
- 肩を持ち上げても大きくずれない
- 生地やベルトに破れやほつれがない
全部できたら装着完了!
着用後も、子どもから目を離さないでください。
海・川・プールに合わせて、行動を変える
海 👉海では離岸流から横へ逃げる
離岸流とは、岸に打ち寄せた海水が沖へ戻る際に生じる強い流れです。岸へ向かって泳いでも流れに逆らう形となり、体力を急速に失います。
流されたと気づいたら、慌てて岸へ直進せず、海岸線と平行に泳いで流れから外れます。泳ぎ切れないときは、浮いた姿勢を保って助けを求めてください。
ライフジャケットがあれば、呼吸を確保しながら救助を待ちやすくなります。
防波堤や岩場では、ぬれた面に海藻が付着し、乾いて見える所でも滑ります。スニーカーだけでは十分でないため、滑りにくい専用の靴を選び、単独での釣行も避けます。
川 👉川では水深より流速を見る
川では膝ほどの水深でも、流れが速いと足を取られます。水の力は見た目以上に強く、大人でも立ち続けられません。白波が立つ場所、水面の色が急に変わる場所、岩の直下には近づかないでください。
水が濁る、木の枝や落ち葉が増える、水位が上がる、上流から「ゴーッ」という音が聞こえるといった変化は退避の合図です。荷物やテントを片付けようとせず、高い場所へ移ります。
流された場合は、足を下流へ向け、あお向けで浮きます。足を上げるのは、川底の岩に足が挟まる事故を避けるためです。流れが緩やかになってから岸へ斜めに移動します。
プール 👉プールでは排水口と飛び込みに注意する
監視員がいるプールでも事故は起こります。排水口のふたが外れていないか、吸い込みが強くないかを確認し、髪や水着のひもが巻き込まれないようにします。
水深表示を見ずに飛び込むと、頭や首を底に打つ危険があります。飛び込みが認められた専用区域以外では、足から静かに入ってください。家庭用の小さなビニールプールでも、幼児は数センチの水で溺れることがあります。使用後は毎回、水を抜きます。
飲酒後と体調不良時は水へ入らない
酒を飲むと判断力や平衡感覚が落ち、体温も奪われやすくなります。「泳がず足だけ入る」という判断も安全ではありません。転倒すれば、浅い水辺でも起き上がれない場合があります。
寝不足、空腹、発熱、筋肉のけいれんがあるときも入水を控えます。食事直後は激しい泳ぎを避け、休憩と水分補給を挟んでください。
溺れた人を見つけても水へ飛び込まない
救助者の二次事故を避ける
人が流されているのを見つけると、助けたい一心で水へ入りたくなります。しかし、訓練を受けていない人が泳いで近づくと、しがみつかれて一緒に沈む危険があります。
日本赤十字社も、周囲の協力を得て、足場と救助者自身の安全を確保するよう案内しています。
👉参考 日本赤十字社「溺れた人の救助」
声を出して周囲に知らせ、海なら118番、川やプールなら119番へ通報します。
海上保安庁は2025年1月から、スマートフォンの映像を送受信できる「Live118」を運用しています。
通報時はスマートフォンのGPSをオンにし、場所、人数、服装、流された方向を伝えます。
👉参考 海上保安庁「118番の日」
陸上から届く物を使う
岸から手を伸ばす際は、救助者が引き込まれないように腹ばいになり、ほかの人に腰や足を支えてもらいます。
棒、ロープ、タオル、クーラーボックス、空のペットボトルなど、浮く物やつかめる物を投げてください。
ペットボトルは中の水を少し残すと、風で流されにくくなります。
ロープがあるなら、容器の口元へ結びつけると回収と再投入ができます。
ただし、届かないからといって救助者が深い所へ進んではいけません。
救出後は反応と呼吸を確認する
水から引き上げた人へ声をかけ、反応と普段どおりの呼吸があるか確かめます。
反応がなく、正常に呼吸していない場合は119番の指示を受けながら胸骨圧迫を行い、AEDを手配してください。
水を吐かせるために腹部を押したり、逆さにしたりすると、救命処置が遅れます。意識が戻っても、水を吸い込んでいる可能性があります。せき、息苦しさ、強い疲労があれば、医療機関の判断を受けてください。
海上保安庁が掲げる自己救命策は、
の3点です。
水辺へ出る日は、この3点を財布や鍵と同じ扱いにすると、忘れにくくなります。
発見から通報・救助・応急手当までの流れ
水難事故を発見したときの行動
あわてて水へ飛び込まず、上から順番に行動してください。
助けようとして水へ入らない
救助する人まで流される「二次事故」を防ぐことが最優先です。
大声で周囲に知らせる
「人が溺れています!」「通報してください!」と大声で知らせ、 大人、監視員、ライフセーバーなどの協力を求めます。
自分の安全を確保する
流れ、波、足場、増水の危険を確認します。 岸や堤防の端へ近づきすぎず、安定した場所から対応してください。
海は118番、川・プールは119番
スマートフォンのGPSをオンにし、場所、人数、服装、 流された方向、現在の様子を伝えます。
陸上から届く物や浮く物を使う
救命浮輪、ロープ、長い棒、空のクーラーボックス、 ペットボトルなどを、溺れている人の近くへ投げます。
- 投げる:浮輪、浮き具、クーラーボックス
- 伸ばす:棒、ロープ、長いタオル
- 知らせる:「つかまって!」「浮いて待って!」
反応と普段どおりの呼吸を確認する
安全な場所へ救出されたら、肩を軽くたたきながら声をかけます。 胸やおなかの動きを見て、普段どおりの呼吸があるか確認します。
反応・呼吸がある
ぬれた服を脱がせ、タオルなどで体を温めます。 せきや息苦しさがあれば、救急隊へ伝えてください。
反応がない・正常に呼吸していない
119番へ連絡し、AEDを頼みます。 通信指令員の案内に従って胸骨圧迫を始めてください。
胸骨圧迫とAEDを行う
胸の中央へ手を置き、強く、速く、絶え間なく圧迫します。 救急隊が到着するか、正常な呼吸が戻るまで続けてください。
100〜120回
5cm沈む
従う
行動を短く覚えるなら
水難事故を防ぐFAQ
水難事故を防ぐためのよくある質問
質問を押すと回答が開きます。
Q1 浅い川ならライフジャケットはなくても平気ですか?
水深が浅くても、流れが速ければ足をすくわれます。 川へ入る人は、体格に合ったライフジャケットを着けてください。
Q2 子ども用ライフジャケットは大きめでも使えますか?
大きすぎると、水中で体だけが抜ける危険があります。 体重と胸囲を確認し、股下ベルトを締めて、肩口のずれも試してください。
Q3 浮き輪があればライフジャケットは不要ですか?
浮き輪は風に流されたり、体が抜けたりすることがあります。 水遊びの道具として使い、命を守るライフジャケットとは分けて考えましょう。
Q4 海で沖へ流されたら岸まで泳ぐべきですか?
岸へ直進すると、離岸流に逆らって体力を失う場合があります。 海岸線と平行に移動し、流れから外れてから岸を目指します。 難しいときは無理に泳がず、浮いて助けを求めてください。
Q5 川で流されたときは、どう浮けばよいですか?
あお向けになり、足を下流側へ向けて水面近くまで上げます。 川底の岩へ足が挟まる危険を減らしながら、流れが緩い場所を探します。
Q6 溺れた人を見つけたら泳いで助けてもよいですか?
訓練を受けていない人は水へ飛び込まないでください。 周囲へ助けを求めて通報し、浮輪やクーラーボックスなど、 浮く物を陸上から投げます。救助者が溺れる二次事故を防ぐためです。
Q7 海での通報は119番ですか?
海の事件・事故は、海上保安庁の118番へ通報します。 スマートフォンのGPSをオンにし、場所、人数、服装、 流された方向などを伝えてください。
Q8 雨が降っていなければ川遊びを続けられますか?
現在地が晴れていても、上流の雨によって急に増水することがあります。 水の濁り、流木、水位の上昇、雷鳴に気づいたら、 荷物を片付けようとせず、すぐに水辺から離れてください。
Q9 家庭用プールでも付き添いは要りますか?
幼児は浅い水でも顔を上げられず、静かに溺れることがあります。 使用中は大人が手の届く範囲で見守り、使用後は毎回水を抜きましょう。
Q10 水から上がった後に元気なら受診しなくてもよいですか?
水を吸った後に、せき、息苦しさ、胸の痛み、強い眠気などが 現れることがあります。異変があれば119番へ通報するか、 医療機関へ相談してください。
まとめ|出発前の5分で家族の安全を変える
水難事故を減らす鍵は、特別な泳力よりも、出発前の確認と水辺での小さな行動にあります。
玄関にライフジャケットを用意し、家族のスマートフォンへ118番と119番を登録してみてください。
その数分の準備が、楽しい夏休みを無事に持ち帰るための確かな一歩になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
夏休みは、海や川、プールなどで家族や友人と楽しい思い出を作れる季節です。その一方で、水辺には見た目だけでは分からない流れや深さがあり、少しの油断が大きな事故につながることもあります。
出かける前には天気や現地の状況を確認し、体に合ったライフジャケットや防水したスマートフォンを準備しておきましょう。子どもと一緒に水辺へ行くときは、担当する大人を決めて、遊んでいる間は目を離さないことも大切です。
もし溺れている人を見つけても、慌てて水へ飛び込まず、周囲へ助けを求めて通報してください。
正しい知識と事前の備えを家族で共有し、安全を守りながら、笑顔あふれる夏の水遊びを楽しんでください。

いかがでしたでしょうか?水難事故は、正しい知識と少しの備えによって防げる可能性があります。出かける前に家族で安全ルールを確認し、ライフジャケットや連絡手段を準備して、笑顔いっぱいの楽しい夏休みを過ごしてくださいね。
水辺の「困った」「分からない」を
そのままにしていませんか?
海や川、プールへ出かける前に、気になることや不安なことがあれば、 お気軽にお問い合わせください。しっかり備えておけば、 家族みんなで水遊びをもっと安心して楽しめます。
ライフジャケット選び 子どもの体格に合うサイズや装備を確認したい
水遊び前の安全対策 家族で何を準備すればよいか相談したい
記事についてのご質問 分かりにくかった部分や詳しく知りたい内容がある
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