
※PRを含みます
台風、大雨、線状降水帯――。
雨に悩まされる日が続くと、家の中にも少しずつ「湿気」が入り込んできます。
雨が一日降っただけなら、濡れた傘を玄関で乾かし、洗濯を翌日に回し、靴をしばらく置いておくだけで普段の生活へ戻れるかもしれませんが、雨が3日、5日、さらに1週間と続いてくると、家庭内ではまったく違う問題が始まります。
問題は、湿度の高さではありません。
洗濯物、タオル、バスマット、靴、傘、レインウェア、バッグ、汗を含んだ衣類などから水分が家の中へ次々と持ち込まれる一方、日照が少なく、屋外も湿っているため、それらを十分に乾燥させる機会が減って、昨日処理できなかった水分が追加されていくのです。
そこで、BOSAI│いざというときの防災集では、長雨対策を単なる「除湿」対策ではなく、家の中へ入ってきた水分を、どこで受け止め、どこで減らし、どこで乾燥させ、最終的にどこへ逃がすのかを「家まるごと除湿対策」として考えます。
💡 長雨・湿気対策の基本ルート
① 水分を持ち込まない
② 濡れた物を分ける
③ 水分を拭き取る・吸い取る
④ 風を通す
⑤ 水分を蒸発させる
⑥ 除湿・換気で湿気を外へ逃がす
⑦ 完全に乾かす
⑧ 乾いた物だけ収納する
👉「濡れたまま収納しない」 「風を当てるだけで終わらせない」
ここが一番のポイント!☺️
この一連の流れを家庭に作ることこそ、長雨が続いたときの本格的な「生活防災」です。
湿気対策をより効率よく進めるために、長雨の時期だからこそ注目してほしい除湿グッズもあります。後ほどご紹介します。
洗濯物が乾かない、クローゼットや靴が湿っぽい、部屋全体のジメジメがなかなか抜けない――
そんな悩みを少しでも減らすために、
この記事では、家庭ですぐに実践できる対策から、便利な除湿グッズの活用方法まで、詳しく紹介していきます。
もしもの時に、備えて安心。安心米🔍この記事でわかること

防災アドバイザー
雨が続くと、どうしても家の中までジメジメしてきますよね。
実は、湿気対策は除湿機を動かすだけではないんです。
濡れた物をそのまま置かないことも、立派な湿気対策のひとつ。
玄関や洗濯物、クローゼットなど、一か所ずつ水分を減らしていきましょう。
ちょっとした工夫の積み重ねで、雨の日の暮らしはずいぶん変わりますよ。
ぜひ最後までご覧いただき、家の中に湿気をため込まない仕組みを整えながら、長く続く雨の季節を一緒に乗り越えていきましょう。
1日に乾かせる量を意識する
長雨対策を考えるうえで、まず知っておきたいのが、「洗える量」と「乾かせる量」は同じではないという事実です。
たとえば洗濯機へ家族分の衣類をまとめて入れることができたとしても、部屋干しスペースが狭く、衣類乾燥除湿機や乾燥機もなく、ハンガー同士をほとんど密着させなければ干せないのであれば、その家庭では「洗濯能力より乾燥能力のほうが小さい」状態になっています。
晴れている日は、ベランダや屋外という大きな乾燥場所が使えるため、この差はあまり意識されません。
ところが長雨になると、その差が一気に表面化します。
長雨1日目であれば、まだ前日までに乾いた衣類があり、靴も乾いていて、クローゼット内部にも大きな変化を感じない家庭が多いでしょう。
ところが3日目になると、前日に完全に乾かなかった厚手のパーカー、バスタオル、ズボンなどが残っているところへ、新しい洗濯物が追加されることがあります。
さらに家族が帰宅すれば、濡れた靴、傘、雨粒の付いたバッグ、湿った上着などが玄関へ入ってきます。
入浴後には濡れたバスマットやタオルも増えます。
つまり、長雨では「雨が降っている」という屋外の現象だけを見るのではなく、家庭内へ毎日何リットルもの水分を含んだ物が運び込まれ、それを処理する作業が連続していると考えたほうが実態に近くなります。

そして5日目。
ここまで来ると問題になるのは、一つ一つの物が濡れていることより、乾燥待ちの物が家庭内のあちこちに分散し始めることです。
昨日履いた靴がまだ玄関にある。
昨日洗った厚手衣類が部屋干しされたままになっている。
雨で湿った上着が椅子へ掛けられている。
濡れた傘が玄関に並び、バスマットも十分に乾き切っていない。
道路の渋滞では、道路が処理できる車の数より多くの車が流入すると、後ろへ後ろへ車列が伸びていきます。
家庭内でも同じように、その家が一日に乾燥できる量より多くの濡れ物が発生すると、処理できなかった水分が翌日へ持ち越されるわけです。
だから長雨7日目の対策を「除湿剤を増やす」だけで考えてはいけません。
必要なのは、家の中へ入ってくる水分量と、家庭が一日に処理できる水分量のバランスを見直すことです。
ここから長雨対策の考え方が変わります。
「今日は何回洗濯できるか」ではなく、「今日中に完全に乾かせるのは何枚か」から洗濯量を逆算するのです。
☔ この章のポイント👩
✓ 長雨では「洗える量」と「乾かせる量」を分けて考える
✓ 3日、5日と雨が続くほど乾燥待ちの物が増えていく
✓ 洗濯物だけでなく、靴・傘・上着・バスマットも水分を持ち込む
✓ 乾かし切れない物を翌日へ残すと「乾燥渋滞」が起こる
✓ 長雨では1日に家庭が乾かせる量を意識する
✓ 「何回洗えるか」ではなく「今日中に何枚乾かせるか」から逆算する
雨の日だからこそ洗濯物をためない
雨が続く予報を見ると、「晴れるまで洗濯を待とう」と考えたくなりますが、長雨が3日以上続く場合、この方法が逆に大量の洗濯物を生むことがあります。
4人家族なら、肌着、タオル、仕事着、学校で使う衣類、寝間着などが毎日発生するため、3日間洗濯を控えれば単純に3日分が積み上がり、その後に一度で洗っても、今度は干す場所が足りなくなる可能性があります。
そこで考えたいのが、「少量×複数回」という長雨用の洗濯の仕方です。

たとえば、
朝は、乾きやすく使用頻度の高い肌着や薄手のタオルを優先する。
日中に在宅できる家庭なら、それらがある程度乾燥したところで次の衣類へ入れ替える。
夜は翌日の仕事や学校で必要な物を優先する。
💡ここで重要なのは、「朝・昼・夜に必ず3回洗濯する」というわけではありません。
洗濯回数を増やせば水道代や電気代、家事負担も変わるため、家庭の人数、生活時間、洗濯機、乾燥設備、電力契約などによって最適な運用は異なります。
重要なのは、洗濯槽を満杯にすることを目標にせず、その後の乾燥工程から逆算することです。
厚手のパーカーと薄手のシャツを同じ場所へ大量に干した場合、薄手衣類が先に乾いているのに、厚手衣類のために干し場所全体を長時間占有することがあります。
そこで乾きやすい物と乾きにくい物をある程度分ければ、乾いた物だけ先に収納し、空いた場所を次の洗濯物へ使えます。
乾燥スペースの回転率を上げるという考え方です。
メーカーの衣類乾燥除湿機に関する情報でも、洗濯物を密着させず風の通り道を作ることが重要とされ、Panasonicでは一部製品の配置例として洗濯物同士を「こぶし1個分」空けた例を示しています。
ただし、これはすべての家庭で守れば同じ結果になる絶対値ではなく、製品の送風範囲や衣類の厚さ、室温、湿度などによって条件は変わります。
だからこそ「何cm空ければ正解」と覚えるより、洗濯物の間を空気が通り抜けられるかを見るほうが実践的です。
一枚一枚を見ると、「洗濯物を干す」という作業が、実際には水分を空気へ移動させるための配置作業であることが分かってきます。
☔ この章のポイント😊
✓ 長雨でも洗濯物をため込みすぎない
✓ 「洗える量」ではなく「乾かせる量」から逆算する
✓ 乾きやすい物・乾きにくい物を分けて干す
✓ 洗濯物同士を密着させず、風の通り道を作る
✓ 乾いた物から収納し、乾燥スペースを次へ回す
✓ 「たくさん干す」より「水分を早く逃がす配置」を意識する
部屋干しする部屋を「乾燥ゾーン」に変える
長雨時の部屋干しで最も大きな勘違いの一つが、「風を当てれば水分がなくなる」という考え方です。
サーキュレーターや扇風機は非常に役立つ道具ですが、基本的な役割は空気を動かすことであり、除湿機のように室内空気から水分を回収してタンクへ移す装置ではありません。
では、風を当てたとき、水分はどこへ行くのでしょうか。
ここを理解すると、部屋干しの方法が大きく変わります。
- 濡れた衣類へ風が当たる。
- 衣類表面付近の湿った空気が移動する。
- 新しい空気が衣類表面へ触れる。
- 衣類内部の水分が蒸発し、再び空気中へ移る。
つまり、水分が消えたのではなく、衣類から室内空気へ移動したのです。
ここからが重要です。
室内空気へ移った水分をそのままにしていれば、部屋全体の湿度が上昇し、やがて衣類から水分が逃げにくくなる方向へ進みます。
Panasonicが約4kgの洗濯物を使って行った特定条件下の実験でも、自然乾燥や扇風機のみでは開始時より室内湿度が上昇した一方、衣類乾燥除湿機では除湿しながら乾燥させる違いが示されています。▼

これは特定メーカー・特定試験条件の結果なので家庭すべてへそのまま当てはめることはできませんが、「風で衣類から追い出した水分を、その後どう処理するか」まで考える必要があることを理解する材料になります。
そこで長雨時には、
送風+除湿
という組み合わせが強くなります。
サーキュレーターが衣類周辺の湿った空気を移動させ、除湿機が室内空気から水分を回収する。
エアコンの除湿運転を利用する方法もあります。
換気条件が適しているなら、換気によって室内の湿った空気を屋外へ排出する考え方もあります。
つまり、部屋干しする部屋を「物干し場所」ではなく、水分を衣類から取り出して処理する乾燥ゾーンとして設計するのです。▼

配置にも意味があります。
こうした場所へ無理に押し込むより、洗濯物の前後左右に空気が動ける空間を確保します。
Panasonicでは特定の衣類乾燥除湿機について、吹出口と洗濯物を40cm程度離して幅広く風を当てる使用例も紹介していますが、これも機種や設置条件による目安であり、家庭にあるすべての除湿機へ一律適用する数字ではありません。
重要なのは、数字そのものではなく、機械から出た風が一部の衣類だけへぶつかって終わっていないかを見ることです。
長い衣類と短い衣類を混ぜて配置する方法もあります。
メーカー情報では、長い衣類を両端、短い衣類を中央へ配置する「アーチ干し」という方法も紹介されています。▼

ただし、ここでも形だけを真似するのではなく、
「中央部分へ空気が入りやすくなっているか」
「厚手部分へ風が届いているか」
「乾いた衣類をいつまでも干し続けていないか」
まで確認することが大切です。
そして雨の日の窓開けについても、「雨だから絶対閉める」「換気だから必ず開ける」という二択にはしません。
屋外から非常に湿った空気が入る状況なら、窓を大きく開け続けることが室内除湿に有利とは限らないため、屋外と室内の状態を見ながら、換気・エアコン・除湿機・送風を使い分けます。
風を起こすことと、水分を家から減らすことは別の工程。
これがBOSAI式「家まるごと除湿対策」の重要なポイントです。
💧 この章のポイント👨👩👧👦
✓ 衣類の水分は、乾燥する過程で室内の空気へ移動する
✓ 長雨の部屋干しでは「送風+除湿」を意識する
✓ 洗濯物の周囲に風の通り道をつくる
✓ 乾いた衣類は早めに取り込み、乾燥スペースを空ける
✓ 部屋全体を「水分を取り出して処理する乾燥ゾーン」として考える
✓ 「風を起こすこと」と「家の中の水分を減らすこと」は別の工程
クローゼットを「湿った物の保管庫」にしない
長雨の日にクローゼットで問題になりやすいのは、クローゼット自体が突然大量の水分を生み出すからではありません。
人が水分を持ち込むからです。
たとえば朝、完全に乾いたジャケットを着て出勤し、帰宅途中で雨に遭ったとします。
傘を使ったため見た目にはほとんど濡れていませんが、肩には細かな雨粒が付き、背中には汗があり、袖口にも湿気が残っている。
帰宅してそのジャケットをすぐクローゼットへ戻せば、ジャケットが保持している水分も収納空間へ一緒に入ります。
翌日も同じことが起きる。
さらにその翌日も起きる。
こうして長雨では、少量の水分が毎日収納へ持ち込まれていくのです。

そこで覚えておきたいのが、
湿気+密閉+時間
です。
この3条件をできるだけ重ねないことが、収納場所を管理する基本になります。
帰宅後は、玄関付近で濡れている物と乾いている物を分ける。
ジャケットや上着に水滴が残っていれば、素材に適した方法で表面の水分を取り、すぐ収納せず、一時的に乾燥させる場所へ移す。
ハンガーへ掛け、衣類周囲へ空間を作り、必要なら送風や除湿を行う。
そして「表面が濡れて見えなくなった」ではなく、袖、脇、フード、ポケット周辺などまで確認してから収納する。

ここで、クローゼットの扉を開けることにも条件があります。
部屋そのものを除湿しているのであれば、クローゼットを開けて内部の空気を室内側と入れ替えたり、サーキュレーターの風を弱く送ったりする方法を検討できます。
しかし室内自体が高湿度であれば、扉を開けただけで収納内部の水分が自動的に消えるわけではありません。
つまり、
クローゼットを開ける=除湿
ではないのです。
扉を開けることは空気を動かしやすくするための工程。
水分を減らすには、室内側の除湿や適切な換気など、次の工程まで考える必要があります。
さらに衣類を隙間なく詰め込んでいると、扉を開けても衣類と衣類の間へ空気が入りにくいため、「収納量そのもの」を見直すことも長雨対策になります。
ここで調湿用品を使う方法もありますが、後ほど紹介する炭八のような調湿材も、除湿機と同じ働きをするわけではありません。
湿った衣類を収納しないことが先、収納空間の除湿はその後。
順番を逆にしないことが重要です。
💡 この章のポイント😄
✓ 長雨では、衣類と一緒に少量の水分が毎日収納へ持ち込まれる
✓ 基本は「湿気+密閉+時間」を重ねないこと
✓ 雨や汗で湿った上着は、すぐクローゼットへ戻さない
✓ 袖・脇・フード・ポケットまで確認してから収納する
✓ 衣類を詰め込みすぎず、空気が通る余裕をつくる
✓ 除湿用品に頼る前に、まず湿った物を収納しない
濡れた靴は、玄関へ置いて終わりではない
長雨対策で、洗濯物以上に見落としやすいのが靴です。
靴が厄介なのは、水分が外側からだけ入るわけではないからです。
- 雨水。
- 足から出る汗。
- 高い湿度。
- 靴そのものの通気性。
- そして素材。
この5つが重なります。
帰宅したとき、靴の表面だけ拭いて靴箱へ入れてしまうと、外側は乾いて見えても内部には水分が残っていることがあります。
そこで、雨の日だけは、玄関を単なる「靴を脱ぐ場所」ではなく、水分を家の奥へ持ち込まないための一次処理場所として考えてみます。
帰宅直後。
まず靴表面に明らかな水滴があるなら、乾いた布などで余分な水分を取ります。
泥が付着している場合は、素材に適した手入れ方法を確認してから処理します。
外せる構造で、メーカーが問題ないとしている靴なら、インソールや靴ひもを外すことで内部へ空気を通しやすくします。

そして内部がかなり濡れているなら、いきなり「風だけですべて蒸発させる」より、最初に物理的な吸水を行います。
家庭にある物なら、キッチンペーパーなどの吸水性のある紙を軽く丸め、つま先側まで無理のない範囲で入れる方法が考えられます。
ここで重要なのは、ぎゅうぎゅうに押し込まないことです。
目的は靴の形を変えることではなく、内部に残っている水分へ吸水材を触れさせること。
かなり水分を吸った紙をそのまま何時間も残しておけば、今度は濡れた紙を靴内部へ置き続けることになるため、状態を確認して交換します。

「20分で靴が乾く」という意味ではありません。
靴の濡れ方、素材、紙の量、室温などで条件が大きく変わるため、すべての靴に共通する乾燥時間を決めることはできません。
20分程度という時間を使うのであれば、あくまで最初に入れた吸水材がどの程度濡れているかを確認する一つのタイミングとして考え、びっしょりしていれば新しい物へ交換する、ほとんど吸っていなければ状況に応じて次の乾燥工程へ移るという使い方にします。
ペットシーツや紙おむつなども高い吸水性を持つ製品がありますが、これは靴専用品ではありません。
製品によって表面材、吸水材、吸水ポリマー等の構造が異なるため、応急的に利用する場合でも、無理に切断して内部材を露出させる方法は避け、製品構造を確認する必要があります。
そして吸水が終わったら、終わりではありません。
次は送風乾燥です。
靴の履き口をできるだけ開き、空気が内部へ入る状態を作り、素材に適した方法で乾燥させます。
数時間後には、表面だけではなくつま先側、インソール周辺、かかと側などを確認する。
翌朝履く予定なら、前夜のうちに「本当に内部まで乾いているか」を確認します。

これを、
拭く→吸う→開く→風を通す→乾燥→収納
という「雨の日の靴ルート」にしてしまえば、毎回何をすればよいか迷いにくくなります。
👟 この章のポイント👧
✓ 雨の日の玄関は、水分を家の奥へ持ち込まない一次処理場所にする
✓ 靴は表面だけでなく、つま先・インソール周辺・かかとまで確認する
✓ 内部がかなり濡れていたら、まず吸水して水分量を減らす
✓ 吸水後は履き口を開き、靴の内部まで風を通して乾燥させる
✓ 「拭く→吸う→開く→風を通す→乾燥→収納」を雨の日の習慣にする
靴は、素材で乾かし方を変える
濡れた靴を早く乾かしたいとき、「ドライヤーの熱風を当てれば早い」と考えるかもしれません。
しかし、ここで忘れてはいけないのが素材です。
本革、スエード、合成皮革、キャンバス、メッシュ素材、防水透湿素材、レインブーツでは、水分や熱への性質、接着部分、表面加工などが異なるため、すべてを同じ方法で乾燥させることはできません。
本革の場合、過度な熱や急激な乾燥によって状態を損なう可能性があるため、購入した靴メーカーが示している手入れ方法を優先します。
スエードも表面に独特の毛足があるため、通常のスニーカーと同じ感覚で強くこすったり、洗剤を使ったりするのではなく、メーカーが示すケア方法を確認する必要があります。
合成皮革についても、「人工素材だから何をしても大丈夫」というわけではありません。
熱による変形や接着部分への影響などが考えられるため、高温を近距離から長時間当てるような方法は避け、製品表示やメーカー情報を優先します。
キャンバスやメッシュ系スニーカーは比較的水洗いできる製品もありますが、靴全体が洗えるかどうかはソールの接着方法、装飾、インソールなどでも変わります。

防水透湿素材を使った靴なら、せっかくの機能を損なわないよう、その素材に対応したメーカー推奨のメンテナンスを確認したいところです。
レインブーツについても外側が水に強いことと、内側へ入った汗や水分が自然にすぐ消えることは別問題です。
外から雨を通しにくい構造であるほど、内部へ入った水分をどう逃がすかが必要になります。
つまり、長雨時の靴対策では、
「早く乾かす」より先に、「この素材はどう乾かしてよいのか」を確認する
これが重要です。
吸水までは共通して行える場合があっても、その後の洗浄、熱、乾燥方法は素材ごとに分岐する。
ここまで考えて初めて、靴を傷めにくい長雨対策になります。
👟 この章のポイント☺️
✓ 靴は素材によって適した乾かし方が違う
✓ 「早く乾かす」ために高温の熱風を安易に当てない
✓ 本革・スエード・合成皮革などは、特に熱や手入れ方法に注意する
✓ 防水性が高い靴でも、内部に入った汗や水分は別に乾燥させる
✓ 迷ったら自己判断せず、製品表示やメーカー推奨の手入れ方法を確認する
冠水した靴や衣類は、「雨で濡れただけ」と同じ扱いにしない
ここからは生活上の長雨対策と、災害時の対応を分けて考えます。
通常の雨で靴が濡れた場合と、大雨による冠水箇所や泥水などへ靴が浸かった場合では、水そのものの状態が違う可能性があるからです。
厚生労働省は浸水した家屋について、まず土砂の撤去や十分な清掃・乾燥を行うことが重要で、そのうえで必要に応じて消毒を行うという順序を案内しています。▼

この考え方は重要です。
「汚れている物へ、とりあえず消毒剤をかければ終わり」ではありません。
- まず目に見える泥や汚れを取り除く。
- 洗浄できる物なら、素材やメーカーの取り扱い方法に従って洗浄する。
- 十分に乾燥させる。
- 公的機関の案内に基づき必要な衛生対策を考える
という順序になります。
靴の場合はさらに素材問題があります。
水洗いできるスニーカーと、本革や特殊素材を使った靴を同じ方法で扱うことはできません。
そのため、
「冠水した靴は全部丸洗い」
とも、
「乾かせば再使用できる」
とも一律には判断できません。
これらを確認します。
泥や汚水に触れた物を扱う際には、手袋などを使用して直接触れる機会を減らし、作業後は手洗いを行うなど、自分自身の衛生対策も必要です。
そして、大雨で避難情報等が出ている状況なら、靴を乾燥させる作業よりも安全確保を優先します。
日常の長雨対策と災害発生時の行動は、同じ「雨」でも優先順位が違う。
ここを区別することも、防災専門サイトとして非常に重要な視点です。
⚠️ この章のポイント🤗
✓ 冠水した靴や衣類は、通常の雨で濡れた物と同じ扱いにしない
✓ 基本は「泥・汚れを除去 → 洗浄 → 十分な乾燥 → 必要な衛生対策」の順で考える
✓ 靴は素材によって洗浄方法が異なるため、一律に丸洗い・再使用と判断しない
✓ 泥や汚水に触れた物を扱うときは、手袋・手洗いなど作業する人の衛生対策も行う
✓ 災害時は物を乾かすことより、自分や家族の安全確保を最優先にする
長雨の湿気・カビ対策に役立つアイテムを選ぼう
長雨が何日も続くと、「除湿グッズを買ったほうがいいのかな」「靴用の消臭用品も必要かな」「サーキュレーターもあったほうがいいのかな」と、つい商品から探し始めたくなります。

しかし、長雨対策用品を本当に役立てるためには、商品名や人気ランキングを見る前に、
「いま家の中のどこに、どのような水分の問題が起きているのか」
を特定することが重要です。
なぜなら、同じ「湿気が気になる」という悩みでも、床に残った水滴、びしょ濡れになった靴、乾かない洗濯物、湿度の高い部屋、空気がこもったクローゼットでは、必要になる対策がまったく違うからです。
水滴を取りたいのに調湿材だけを置いたり、空気を動かしたいのに消臭用品だけを使ったりしても、目の前にある問題と商品の機能が一致していなければ、長雨対策として十分とはいえません。
そこでBOSAI│いざというときの防災集では、長雨対策用品を選ぶ順番を、
「問題を見つける → 必要な機能を決める → その機能を持つ道具を選ぶ」
という3段階で考えます。
たとえば、玄関へ持ち込まれた傘や靴の表面に水滴が付いているなら、まずタオルや吸水性のある物を使って、水を物理的に減らすことが先であり、取れる水を先に取ってしまえば、その後に空気中へ蒸発させなければならない水分量そのものを減らせます。
靴の内部まで濡れている場合も同じで、いきなり消臭用品を使用したり、玄関へ置いて自然に乾くのを待ったりするのではなく、素材に問題がない方法で余分な水分を吸い取り、履き口を開いて空気が内部へ入りやすい状態を作ります。
そのうえで送風などを利用して乾燥させ、つま先・インソール周辺・かかとまで確認してから収納するという、
「吸水 → 送風 → 乾燥確認 → 収納」までを一つの工程として考えること
が大切なのです。

つまり、長雨対策用品は、
それぞれ役割が違います。
ここを整理すると、「とりあえず湿気対策用品を買う」という選び方から、「この水分を処理するには何が必要なのか」から道具を選ぶ方法へ変わっていきます。
たとえば、靴の臭いが気になる場合に候補となるのが、グランズレメディのような靴用の消臭用品です。


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「雨が続くと、どうしても靴のニオイが気になる……」
そんなときに知っておきたいのが、グランズレメディです。ニュージーランド生まれ・ニュージーランド製の靴用消臭パウダー『グランズレメディ』。靴の中にパウダーを入れて広げ、そのまま履くというシンプルな使い方なので、毎日の靴のニオイ対策にも取り入れやすいのが大変魅力です。スニーカーはもちろん、革靴や仕事で使う靴など、日頃から長時間履く靴のケアにも活用できます。TVなどのメディアでも取り上げられた商品で、「こんな靴のニオイ対策があったんだ」と初めて知る方もいるかもしれません。特に長雨の時期は、靴が蒸れたり乾きにくくなったりするため、こうしたニオイ対策用品を一つ用意しておくと便利です。もちろん、濡れた靴はまずしっかり乾燥させることが基本。そのうえでグランズレメディを上手に組み合わせてみてください。「靴のニオイを何とかしたい」と感じている方は、今のうちに一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
👇 気になる方は、この下の商品リンクから詳細・現在の価格を確認できます。
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グランズレメディの口コミは?
グランズレメディ公式サイトには、実際に使用した人から多くの声が寄せられています。
※上記はグランズレメディ公式サイトに掲載された利用者の感想を要約したものです。使用感には個人差があります。
グランズレメディは靴へ使用するパウダータイプの商品であり、靴内部の臭い対策を目的として使用する物で、かなりおすすめです。
👟 グランズレメディ|メリット・デメリットと長雨時の使い方
グランズレメディは、靴の中にパウダーを入れて使用する靴のニオイ対策用品です。
使い方は比較的シンプルで、付属のスプーンでパウダーを靴に入れ、靴を軽くゆすって内部全体へ広げてから、そのまま履きます。
長雨が続く時期は、濡れた靴や蒸れた靴のニオイが気になりやすくなるため、「靴を乾かした後のニオイ対策」として取り入れやすいアイテムです。
◎ グランズレメディのメリット
- 👟 靴へパウダーを入れるだけなので使いやすい
- 👞 靴の奥までパウダーを広げやすい
- 🥾 革靴・スニーカー・仕事靴など幅広い靴に使いやすい
- 🌿 無香料タイプも選べる
- ☔ 長雨時に気になる靴のニオイ対策として取り入れやすい
特に便利なのは、複雑な準備を必要としない点です。
靴を履く前にパウダーを入れて全体へ広げるという使い方なので、通勤や通学などで毎日のように使用する靴にも取り入れやすいでしょう。
△ デメリット・使用時の注意点
一方で、グランズレメディは用途を正しく理解して使うことが大切です。
- ⚠️ 白いパウダーが靴下などに一時的に付着する場合がある
- ⚠️ 濡れた靴そのものを乾燥させる商品ではない
- ⚠️ 靴に入った雨水を吸い取るための商品ではない
- ⚠️ 送風や乾燥の代わりになるものではない
- ⚠️ 使用量や正しい使用方法を確認して使う必要がある
特に長雨対策では、「ニオイ対策」と「靴を乾かすこと」を混同しないことが重要です。
雨でびしょ濡れになった靴へグランズレメディを入れれば、それだけですべて解決するというものではありません。
☔ 長雨時は「乾かしてからニオイ対策」と考えよう
長雨時にグランズレメディを活用するなら、商品の役割を分けて考えてみましょう。
濡れた靴の水分を吸い取る
↓
風を当てる
↓
十分に乾燥させる
↓
グランズレメディを使用してニオイ対策
この順番です。
つまり、グランズレメディは「靴を乾燥させる道具」というより、雨や汗によって蒸れやすくなった靴のニオイ対策を担うアイテムとして考えると分かりやすくなります。
長雨が続く時期だからこそ、一つの商品だけですべてを解決しようとせず、「吸水」「送風・乾燥」「ニオイ対策」それぞれに適した方法を組み合わせることが大切です。
グランズレメディ公式オンラインショップが案内している正しい使用方法をもとに、実際に使う順番を解説します。▼
① 靴を履く前にグランズレメディを用意する
まずは、これから履く靴とグランズレメディを用意します。
基本的には、1日1回、靴を履く前に使用します。
毎日履く靴はもちろん、通勤用の靴、スニーカー、安全靴などにも使用できます。
公式では、長く履く日に粉を入れることで靴の内側へ効率よく馴染ませやすいと案内されています。
② 片方の靴に付属スプーン軽く1杯を入れる
次に、付属しているスプーンでグランズレメディの粉をすくいます。
使用量の目安は、
片足につき付属スプーン軽く1杯、約0.5gです。
つまり、左右それぞれの靴に1杯ずつ入れます。
たくさん入れればよいわけではありません。公式サイトでも、入れすぎると粉が靴の中に残りやすくなるため、基本的には1杯で十分とされています。
ただし、子どもの小さな靴なら少なめ、大きな男性用の靴や安全靴などではやや多めに調整できます。
【使用量の目安】
左の靴 → 軽くスプーン1杯
右の靴 → 軽くスプーン1杯
これが基本です。
③ 靴を軽くゆすって粉を全体に広げる
粉を入れたら、そのまますぐ履くのではなく、靴を軽くゆすります。
ポイントは、グランズレメディを靴の一部分だけに固めないことです。
つま先 → 土踏まず周辺 → かかと
というように、靴の内側全体へ粉が行き渡るイメージで軽く広げます。
難しく考える必要はありません。
靴を左右や前後に軽く傾けながら、白い粉を靴底全体に散らすような感覚で十分です。
④ 粉を捨てずに、そのまま靴を履く
ここが初めて使う人にとって、特に間違えやすいポイントです。
靴の中に広げたグランズレメディは、履く前に捨てる必要はありません。
白い粉が入った状態のまま靴を履きます。
公式サイトでは、歩いている間に作用し、1日履くことでパウダーが靴の素材に馴染んでいくと説明されています。

ここで長雨対策として区別しておきたいのは、
⚠️グランズレメディは、雨でびしょ濡れになった靴から大量の水分を吸い出し、靴そのものを乾燥させるための乾燥材ではない
ということです。
そのため、雨の中を歩いて靴内部まで濡れてしまった状態で、
グランズレメディを使う
↓
これで湿気対策も乾燥も終了
とは考えてはいけません。
まず、靴表面や内部に残っている余分な水分を取り、素材に適した方法で十分に乾燥させます。
そして靴の状態を確認したうえで、臭いへの対策が必要なのであれば消臭用品を使用するというように、「水分処理」と「臭い対策」を別々の工程として考えるほうが、商品の役割を理解しやすくなります。
長雨の日の靴で考えるなら、
雨水を取る
↓
内部の水分を吸水する
↓
履き口を開く
↓
風を通す
↓
十分に乾燥させる
↓
必要に応じて臭い対策をする
↓
乾燥を確認して収納する
という流れです。
ここで重要なのは、「臭いがなくなった=靴内部の水分までなくなった」ということではないということです。
臭い対策用品には臭い対策用品の仕事があり、吸水材には吸水材の仕事があり、送風には送風の仕事があるため、一つの商品へ本来とは異なる役割まで求めないことがポイントになります。
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そして、クローゼットや押し入れなどでは、また別の考え方が必要です。
たとえば、「炭八」は、メーカーが「調湿木炭」として展開している商品であり、長雨時には収納空間などの湿気対策を考える際の選択肢になります。▼

参考:炭八公式サイト
さらに、炭八は長雨の時期だけに限らず、湿気がこもりやすい場所の日常的な対策として取り入れやすいことも魅力です。
靴や靴箱、クローゼット、押入れなど、暮らしのさまざまな場所で活用できるため、「雨が続いてから対策する」のではなく、普段から湿気に備えるアイテムとして重宝する商品の一つといえるでしょう。
商品▼

室内用炭八

炭八 3ℓ

炭八ミニ

防災アドバイザー
「長雨が続くと、押入れやクローゼット、靴箱の湿気がどうしても気になる……」
そんなときに注目したいのが、調湿木炭「炭八」です。炭八は、湿度が高いときには湿気を吸い、乾燥してくると湿気を放出する「調湿」を目的として開発された木炭で、置いて使える手軽さも大きな魅力です。 室内用だけでなく、押入れ、クローゼット、タンス、靴箱、靴の中など、使う場所に合わせてサイズを選べるのもうれしいところ。 テレビ東京ショッピング限定商品も展開されており、いま長雨や湿気対策としてチェックしておきたい商品の一つです。 電気を使わず、日常の湿気対策として置いておけるので、「除湿機だけでは収納の中まで手が回らない」という家庭にも取り入れやすいでしょう。長雨が本格化してから慌てるのではなく、湿気がたまりやすい場所にあらかじめ備えておくのもおすすめです。
「炭八、ちょっと気になるな」と思った方は、👇 この下の商品リンクからサイズや現在の価格をチェックしてみてください。
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長雨が続いたり、雨の中を歩いたりすると、気になるのが靴の中に残る湿気です。
表面は乾いているように見えても靴の内部には湿気が残っていることがあり、さらに毎日履く靴では足から出る汗による湿気も加わります。
そこで活用できるのが、出雲カーボンが製造・販売している調湿木炭「炭八」で、これもかなりおすすめです。
炭八は、湿度が高いときには湿気を吸い、乾燥すると湿気を放出する「調湿」を行うのが特徴です。公式サイトでは生活臭の原因となる粒子を吸着する性質についても紹介されています。
靴に使う場合は、「炭八ミニを靴の中へ直接差し込む」という非常にシンプルな方法です。
① 靴に使うなら「炭八ミニ」を用意する
炭八には、室内用、押入用、タンス用、スマート小袋、3Lなど、使用場所に合わせて複数のサイズがあります。
そのなかで、公式サイトが靴の中での使用に適していると案内しているのが「炭八ミニ」です。
炭八ミニは約8cm×21cm、厚さ約3cm、内容量0.2L×2本で、靴の中や靴箱、タンスなどで使用できるサイズになっています。
つまり、大きな室内用炭八を無理に靴へ入れる必要はありません。
靴の中 → 炭八ミニ
靴箱 → 炭八タンス用など
というように、使用する場所に合わせてサイズを選ぶと分かりやすいでしょう。
② 使用するときは外装のビニールから取り出す
炭八ミニを購入したら、まず外側の包装を確認します。
ここで注意したいのが、外装のビニールを付けたまま使用しないことです。
公式サイトでは、炭八ミニについて「外装袋(OPP)は取り外して使用」と明記されています。
ただし、中の木炭を袋から出すという意味ではありません。
外側の包装だけを外し、木炭が入った不織布の袋はそのまま使用します。
③ 靴を脱いだら「炭八ミニ」を靴の中へ直接入れる
準備ができたら使い方は簡単です。
履き終わった靴の中へ、炭八ミニを直接差し込みます。
公式FAQでも「炭八ミニは靴の除湿に最適」とされ、靴へ直接差し込んで使用する方法が紹介されています。
たとえば、
帰宅する
→ 靴を脱ぐ
→ 炭八ミニを靴の中へ入れる
→ そのまま置いておく
という流れです。
電源を入れたり、中身を振りかけたりする必要はありません。
毎日帰宅したときに靴へ入れる習慣をつけておけば、難しい管理をせずに靴の湿気対策へ取り入れられます。
④ 次に靴を履くときに取り出す
再びその靴を履くときには、靴の中から炭八ミニを取り出します。
そして靴を履き、帰宅したら再び炭八ミニを入れる。
つまり、
履くとき → 取り出す
↓
靴を履く
↓
帰宅して靴を脱ぐ
↓
炭八ミニを入れる
↓
次に履くまで置いておく
という使い方にすると非常に分かりやすくなります。
粉末タイプの製品とは異なり、炭八ミニは不織布で二重包装され、粉漏れしにくい仕様になっています。
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ここで、家庭で起こりやすい問題ごとに整理してみましょう。
| 今、困っていること | 最初に考える対策 | 道具の役割 |
|---|---|---|
| 床・傘・靴表面に水滴がある | タオルなどで水分を取る | 物理的な吸水 |
| 靴内部がびしょ濡れ | 吸水してから送風・乾燥 | 内部の水分を減らす |
| 洗濯物が乾かない | 間隔・風・除湿環境を見直す | 蒸発と水分処理を促す |
| 部屋全体の湿度が高い | 除湿機・エアコンなどを検討 | 空気中の水分を減らす |
| 部屋干し周辺の空気が動かない | サーキュレーター・扇風機 | 空気を動かす |
| 収納場所の湿度が気になる | 収納環境を整え、調湿材を検討 | 湿度変化への対応 |
| 靴の臭いが気になる | 靴用消臭用品を検討 | 臭いへの対策 |
| 家庭内で乾燥が追いつかない | 乾燥設備の利用を検討 | 家庭外へ乾燥工程を分散 |
たとえば長雨が5日間続き、部屋には洗濯物が残り、玄関には濡れた靴があり、クローゼットも湿っぽくなっているとします。
この状態で「除湿グッズを一つ買えば全部解決する」と考えるのではなく、
玄関では吸水、靴では吸水と送風、部屋では除湿、洗濯物周辺では空気循環、収納では乾いた物だけを入れて環境を整える
というように、場所ごとに水分の処理方法を分けていきます。
さらに、家庭の乾燥能力そのものが追いついていない場合には、道具を増やすことだけが答えではありません。
洗濯回数や干す量を調整したり、乾いた物から早めに収納して干す場所を空けたり、必要に応じて外部の乾燥設備を利用したりして、家の中へ「乾燥待ちの物」をため込まない仕組みを作ることも立派な長雨対策です。

ここまで整理すると、長雨対策用品を選ぶときの考え方は非常にシンプルになります。
- 水滴があるなら、取る。
- 内部に水があるなら、吸う。
- 乾かしたいなら、空気を通す。
- 空気中の水分が多いなら、除湿する。
- 収納環境が気になるなら、調湿を考える。
- 臭いが問題なら、消臭を考える。
そして、家庭だけでは乾燥が追いつかないのであれば、乾燥させる量そのものを調整する。
つまり、長雨対策で本当にそろえたいのは、単に「人気の防災グッズ」ではありません。
自分の家で起きている問題に対して、それぞれ正しい仕事をしてくれる道具を組み合わせることこそ、長雨が何日続いても家の中へ水分をため込みにくくするための考え方です。
一つの商品に、吸水・乾燥・除湿・調湿・消臭のすべてを任せようとしない。
この順番を覚えておけば、商品を買うときにも「有名だから」「何となく湿気に効きそうだから」ではなく、「わが家では何のために使うのか」まで説明できる長雨対策用品選びができるようになります。
コインランドリーを、「第二の乾燥設備」にしよう

洗濯物を少量ずつ洗い、除湿機を動かし、サーキュレーターで風を送り、濡れた靴もその日のうちに処理する。
ここまで対策していても、雨が何日も続けば、家庭の中だけではどうしても乾燥が追いつかなくなる日があります。
特に家族が多い家庭では、普段の衣類だけではなく、バスタオル、フェイスタオル、子どもの衣類、仕事着、部屋着などが毎日追加されます。
さらにシーツや布団カバーなどの大物まで重なれば、洗濯機では洗えても干す場所が足りず、「洗えるのに乾かせない」という状態が起こりやすくなります。
ここで無理に室内へ洗濯物を詰め込むと、ハンガー同士の間隔が狭くなり、せっかくサーキュレーターを使っても風が奥まで通りにくくなります。
乾燥に時間がかかれば、その間にも翌日の洗濯物が増えるため、これまで説明してきた「乾燥渋滞」がさらに大きくなってしまいます。
そこで長雨対策では、コインランドリーを単に、
「自宅に洗濯機がないときに利用する場所」
として考えるのではありません。
発想を変えて、
「家庭の乾燥能力が足りなくなったとき、一時的に使える第二の乾燥設備」
として、あらかじめ生活防災の中へ組み込んでいきます。
重要なのは、洗濯物が山積みになってからスマートフォンで店舗を探し始めないことです。
ここで、ポイントを整理しましょう。▼
💡ポイント① 天候が安定している平常時に、自宅から利用しやすい店舗を2~3か所程度確認しておけば、長雨になったときの選択肢を事前に持つことができます。
1店舗だけに決めてしまうのではなく、混雑や休業なども考えて複数候補を把握しておくと、「いつもの店舗が使えない」という場合にも切り替えやすくなります。
単に「近くに店舗があるか」だけではありません。
💡ポイント② 営業時間、乾燥機の台数と容量、料金、駐車場、支払い方法、大型乾燥機の有無、スマートフォンから稼働状況を確認できるか、終了を知らせる機能があるかなど、実際に雨の日に利用する場面を想像して調べておきます。
たとえば大量のタオルを持って車で移動する家庭なら、店舗までの距離だけでなく駐車場の有無が重要になります。
布団や毛布などの大物を乾燥させたいのであれば、普段着向けの機械だけを見るのではなく、利用したい物に対応する容量の機械が設置されているかまで確認しておく必要があります。
料金についても同じです。
💡ポイント③ 「コインランドリーだから現金を持っていけば大丈夫」と決めつけず、利用予定店舗で使える決済方法を事前に確認します。
店舗によって設備やサービスは異なるため、キャッシュレス決済を前提にする場合も、自分が使う予定の店舗で実際に対応しているかを確認しておくほうが確実です。
コインランドリーのシステムは店舗によって違う
現在のコインランドリーは、店舗や導入されているシステムによって利用方法が異なります。
店舗へ行って初めて機械の状態を確認するタイプだけではなく、Webや専用サービスなどを通じて、稼働状況や残り時間などを確認できる仕組みを導入している店舗もあります。
こうした仕組みが利用できれば、雨の中を大量の洗濯物を持って移動したのに「乾燥機が全部使用中だった」という状況を避ける判断材料になります。
ただし、ここが重要です。
Webで確認する店舗、専用アプリを利用する店舗、通知機能を備えたシステムを導入している店舗など、利用方法は店舗によって異なります。
LINEについても同様で、「最近のコインランドリーならどこでもLINEから確認できる」という意味ではありません。
LINEそのものには公式アカウントなど外部サービスと連携する仕組みがありますが、実際にコインランドリーの稼働状況確認などへ対応しているかは、店舗側が採用しているシステムによって変わります。▼


長雨が始まる前に、
自宅で乾かす
↓
乾燥待ちが増えていないか確認する
↓
家庭の乾燥能力を超えそうなら一部を外部乾燥へ回す
↓
室内の物干しスペースを空ける
↓
次の洗濯物を乾かす
という逃げ道を作っておく。
これならコインランドリーは「洗濯物がどうにもならなくなってから駆け込む場所」ではなく、家庭内へ水分をため込まないために計画的に利用する設備へ変わります。
長雨対策で大切なのは、家の中だけですべてを解決しようとすることではありません。
自宅の洗濯機・除湿機・エアコン・サーキュレーターと、必要に応じて外部の乾燥設備まで組み合わせ、「わが家全体で1日にどれだけ乾かせるか」を管理すること
これが、何日も続く雨を乗り切るための具体的な生活防災になります。
まとめ
長雨対策というと、除湿機や除湿剤を置くことに目が向きがちですが、この記事で一番大切にしてきたのは、家の中へ入ってきた水分をどこで止め、どう取り除き、最後にどこへ逃がすのかという考え方です。
雨の日は、玄関から濡れた傘・靴・上着が入り、室内では洗濯物やタオルから水分が蒸発します。
さらにクローゼットへ少し湿った衣類を戻したり、内部まで乾いていない靴を靴箱へ収納したりすれば、一つ一つはわずかな水分でも、長雨が3日、5日、7日と続くうちに家庭内へ蓄積していきます。
だからこそ、まず玄関では濡れた物と乾いた物を分けることから始めます。
傘や靴、レインウェアなどに残っている水滴は、いきなり除湿機へ任せるのではなく、タオルなどで取れる水分を先に取り、家の奥へ持ち込む水分量そのものを減らします。
洗濯では、「洗濯機に何kg入るか」だけで考えるのではなく、今日中にどれだけ乾かせるかから洗う量を逆算します。
洗濯物同士に間隔を作り、風が通る配置にして、サーキュレーターなどで湿った空気を動かしながら、除湿機やエアコンなどを環境に応じて組み合わせ、衣類から空気へ移った水分まで処理することが重要です。
靴も、玄関へ置いただけでは乾燥完了とは限りません。
表面の水分を拭き、内部がかなり濡れていれば吸水し、履き口を開いて風を通し、つま先・インソール周辺・かかとまで乾いているか確認してから収納するところまでを一つの流れにします。
ただし、本革、スエード、合成皮革、キャンバス、メッシュ、防水透湿素材、レインブーツなどでは、熱や水分に対する性質が異なります。
「早く乾かしたいから高温の風を当てる」と一律に考えず、素材や製品に合ったメーカー推奨の手入れ方法を確認することも、靴を傷めにくくするために欠かせません。
クローゼットについても、調湿材を置けば何でも収納してよいわけではありません。
雨や汗で湿った上着は先に十分乾かし、乾いた物だけを収納し、衣類を詰め込みすぎず空気が通る余裕を作ったうえで、必要に応じて調湿材を活用します。
長雨対策用品も、商品名から選ぶのではなく、「問題 → 必要な機能 → 道具」の順番で考えます。
水滴ならタオルなどで吸水、空気が動かないならサーキュレーター、部屋全体の湿度が高いなら除湿機やエアコン、収納環境なら調湿材、靴の臭いなら靴用消臭用品というように、一つの商品へすべての仕事を任せないことがポイントです。
そして、家族が多い、大量のタオルが出た、寝具を洗ったなど、自宅の乾燥能力を超える日もあります。
そんなときは無理に室内へ洗濯物を詰め込まず、安全に移動できる状況であれば、コインランドリーなどを「家庭の乾燥能力を一時的に増やす第二の乾燥設備」として利用し、乾燥渋滞を家庭の外へ逃がす方法もあります。
つまり、長雨時の管理は、
濡らさない → 分離する → 水分を取る → 風を通す → 除湿する → 完全に乾かす → 乾いた物だけ収納する → 収納環境を整える → 家庭の処理能力を超えたら外部設備へ逃がす
という一連の流れが重要です。
もちろん、大雨によって移動に危険がある場合や避難が必要な状況では、洗濯物や靴の乾燥よりも自分と家族の安全確保が最優先しましょう。
また、冠水した場所や泥水に触れた靴・衣類については、普段の雨で濡れた物と同じように扱わず、汚れの除去や洗浄、乾燥、必要な衛生対策を適切な情報に基づいて行います。
長雨だからといって、家の中すべてを一度に何とかする必要はありません。
玄関で水を止める、洗濯物をためない、靴をその日のうちに処理する、湿った衣類を収納しない、空気へ移した水分まで除湿する。
この小さな処理を毎日つなげていくことが、数日後の「洗濯物が乾かない」「靴がずっと湿っている」「収納までジメジメする」という状態を防ぐことにつながります。
長雨の日は、「どう乾かすか」だけではなく、「家の中へ入ってきた水分を、最終的にどこへ逃がすのか」まで考える。
次に何日も雨が続く予報が出たときに慌てないためにも、玄関、洗濯スペース、靴、クローゼット、除湿設備、そして必要に応じて利用できる外部の乾燥設備まで、わが家の「水の通り道」と「乾燥能力」を平常時に一度確認しておきましょう。
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最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
長雨が続くと、洗濯物が乾かない、靴が蒸れる、収納の湿気が気になるなど、普段は意識しない小さな困りごとが家の中で次々と重なっていきます。
だからこそ、雨が降ってから慌てるのではなく、水分を持ち込まない、風を通す、除湿する、完全に乾かしてから収納するという基本を、毎日の暮らしの中に取り入れてみてください。少しの工夫でも、家の中の快適さは変わってきます。
BOSAI│いざというときの防災集では、災害への備えはもちろん、こうした日常生活の中で役立つ「暮らしを守る備え」もこれから詳しくお届けしていきます。
今回の記事が、長雨の季節を少しでも清潔に、快適に乗り切るための参考になりますように・・・
参考情報
厚生労働省|一般家屋や食品営業施設における浸水後の消毒の相談について
Panasonic|雨の日の部屋干しに エアコンと除湿機を使った衣類乾燥テクニック
Panasonic|部屋干し対決 衣類乾燥除湿機 vs 扇風機
グランズレメディ公式オンラインショップ|グランズレメディの正しい使い方
いかがでしたか? 長雨が続くと、困るのは「洗濯物が乾かない」ということだけではありません。 部屋干しの時間が長くなり、濡れた靴が乾かず、クローゼットや収納にも湿気がこもりやすくなるなど、 家の中では水分をどう減らし、どう外へ逃がすかを考えることが大切になります。
8月から9月にかけて雨や湿度の高い日が続く場面では、洗濯や靴の乾燥、室内の湿度管理だけでなく、 日々の体調管理や農作物への影響など、雨が暮らしのさまざまな部分と関係していることを意識する機会も増えます。 長雨や日照不足の影響は地域や時期によって異なるため一概にはいえませんが、 だからこそ家庭では、まず自分たちでできる「湿気をため込まない暮らし」から始めてみてはいかがでしょうか。
長雨そのものを止めることはできません。しかし、玄関から余分な水分を持ち込まない、 濡れた物を乾いた物から分ける、水分を先に取り除く、風を通す、除湿・換気を行う、 そして完全に乾いてから収納するという順番を意識することで、 家の中に湿気をため込みにくい流れをつくることはできます。
除湿機、サーキュレーター、部屋干しの工夫、靴の乾燥、クローゼットの換気、 炭八などを使った調湿、靴のニオイ対策などは、それぞれ役割が異なります。 一つの商品だけですべてを解決しようとせず、家全体で水分の流れを管理することがポイントです。
「洗う」「乾かす」「除湿する」「収納する」を別々に考えるのではなく、 一つの流れとして見直してみると、家庭の長雨対策はもっと分かりやすくなります。 この記事を参考に、できるところから一つずつ取り入れながら、 長雨の時期を少しでも清潔に、快適に乗り切っていただければと思います。
YouTubeでもご覧いただけます
文章だけではイメージしにくかった「除湿の順番」や、 部屋干し・靴・クローゼットなどの湿気対策を、 BOSAIのYouTube動画でも分かりやすく紹介していきます。 記事を読み終わったあとに動画でもう一度確認したり、 動画を見ながら自宅の湿気がたまりやすい場所をチェックしたりするのもおすすめです。
BOSAI│いざというときの防災集では、 災害が起きた瞬間だけではなく、長雨・停電・備蓄・住まいの安全など、 普段の暮らしの延長線上にある「備え」についても発信しています。 ご意見や取り上げてほしい防災テーマなどがありましたら、下のボタンからお寄せください。
正しく水分を取り、風を通し、除湿して、しっかり乾かすことも、 毎日の暮らしを守るための備えのひとつです。 BOSAI│いざというときの防災集は、これからも災害時だけでなく、 日々の生活の中で役立つ防災・暮らしの安全情報を分かりやすく届けていきます。

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