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9月1日は「防災の日」です。
水や非常食はある。
でも、トイレは何回分あるのか、家具が倒れたら玄関まで逃げられるのか、停電したらスマートフォンをどう充電するのか。
そこまで確認すると、意外な「備えの穴」が見えてきます。
今日は買い足す前に、家族の命と暮らしを守る準備を総点検してみませんか。
📖 去年の「防災の日」の記事と見比べてみてください。
下記は、昨年9月1日の「防災の日」に作成したブログです。
1年前の防災対策と今年の内容を読み比べてみると、備え方や注目される防災対策がどう変わってきたのかが見えてきます。
「去年は何を備えようとしていたのか」「今年、新しく意識したいことは何なのか」。
毎年同じように見える「防災の日」だからこそ、1年ごとの変化を比べてみるのも防災を考えるきっかけになります。
ぜひ昨年の記事もあわせて読みながら、わが家の備えがこの1年でどう変わったか確認してみましょう。▼▼▼

防災集
9月1日は「防災の日」。だからこそ、今日はわが家の備えを見直してみませんか。
携帯トイレは1人1日5回×7日=35回分、4人家族なら140回分が一つの目安です。
停電への備えも大切で、日産リーフ78kWhなら一般家庭のおよそ6日分の給電が可能とされています。水・食料だけでなく、避難、トイレ、家具、電気、ペットまで考えるのがこれからの防災です。
防災の日を「備えているつもり」から「本当に使える備え」へ変える日にしてみてください。
🌈 このブログからわかること
💧 水・食料・医薬品など、災害前に確認したい備蓄品
🚽 携帯トイレ「1人35回分」など、家族人数に合わせた備え方
🏃 地震・台風・洪水が起きたときの避難と家の中でできる対策
🔋 停電したときに困らないための電気・スマホ充電への備え
🚗 電気自動車を「走る蓄電池」として災害時に活用する方法
では、早速一緒に見ていきましょう!😊
9月1日「防災の日」に、家族で一度だけ確認してほしいこと
9月1日の「防災の日」は、単に防災用品の売り場を見たり、防災リュックの中身を確認したりするためだけの日ではありません。
地震、津波、台風、豪雨、洪水、土砂災害など、日本で暮らす以上は避けて通れない災害について家族で考え、自宅では何が起こり得るのか、どこへ逃げるのか、何を持って出るのか、家に残るなら何日暮らせるのかまで具体化する日だと考えると、その意味が大きく変わります。
2026年度についても、内閣府は9月1日を「防災の日」、8月30日から9月5日までを「防災週間」としています。これは単なる記念日ではなく、国民が災害への認識を深め、備えを充実させ、被害を軽減することを目的としたものです。
🌏 日本の防災で難しいのは「一つの災害だけを考えればいい」わけではないこと
地震への備えと豪雨への備えは同じではありませんし、台風が近づいているときと、突然大地震が起きたときでも取るべき行動は変わります。さらに実際の災害では、地震だけ、雨だけ、停電だけという形では終わらず、停電、断水、通信障害、道路寸断、物流停止、トイレ問題などが重なって生活を圧迫する可能性があります。
| 災害・障害 | 家庭で起こり得ること | 事前に確認したいこと |
|---|---|---|
| 🌏 地震 | 家具転倒、建物損傷、停電、断水、火災 | 耐震性、家具固定、寝室、避難経路 |
| 🌀 台風 | 暴風、飛来物、停電、屋根・窓の被害 | 雨戸、窓、屋外物、充電 |
| 🌧️ 豪雨 | 道路冠水、内水氾濫、河川増水 | ハザードマップ、避難先 |
| 🌊 洪水 | 浸水、孤立、車両水没 | 浸水深、避難経路、早期避難 |
| ⛰️ 土砂災害 | がけ崩れ、土石流 | 警戒区域、避難場所 |
| ⚡ 停電 | 照明、通信、冷蔵庫等が使えない | ライト、電池、充電手段 |
| 🚰 断水 | 飲料・調理・衛生・トイレに影響 | 水、携帯トイレ、衛生用品 |
国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、洪水、内水氾濫、高潮、津波などの浸水想定区域、土砂災害警戒区域、地形分類、指定緊急避難場所などを確認できます。「重ねるハザードマップ」と自治体の地図を探せる「わがまちハザードマップ」が用意されているため、住所を入力して自宅周辺を一度確認するだけでも、防災用品を買うこととは違う重要な備えになります。
🚨 「避難所へ行くこと」だけが避難ではない
災害時によくある誤解が、「避難=学校や公民館へ行くこと」と考えてしまうことですが、避難の本来の目的は危険から命を守ることであり、自宅が安全な場所にあって建物にも危険がない場合には、状況に応じて屋内安全確保という選択肢もあります。
一方で危険な区域にいて避難が必要な場合には、「まだ雨がそれほど強くない」「川はあふれていない」という自分の感覚だけで判断してはいけません。
2026年3月改定の内閣府「避難情報に関するガイドライン」でも、警戒レベル3は「高齢者等避難」、警戒レベル4は「避難指示」、警戒レベル5は「緊急安全確保」と整理されています。警戒レベル5を待って避難を始めるのではなく、危険な場所にいる人は警戒レベル4までに避難するという考え方を、家族で共有しておきたいところです。

📋 あなたの家は大丈夫?30秒防災チェック
ここで、自宅の状態を確認してみてください。
全部にチェックが付かなくても構いません。
むしろ防災の日に重要なのは、「何が足りていないのか分かった」ことそのものです。
地震・台風・豪雨が来る前にやるべき「家の防災」
防災用品を充実させても、その防災リュックが置いてある部屋の家具が倒れて取り出せなくなったり、玄関までの通路が家具で塞がれたり、自宅そのものが危険な状態になったりすれば、せっかくの備蓄を十分に生かせません。
家庭防災を考えるときには、商品を買う前に、「家そのもの」「家の中」「家から外へ逃げる道」の3段階を点検することが重要です。
🏠 1981年以前の住宅なら、建築年を一度確認する
地震対策で大きな分岐点になるのが住宅の耐震性で、国土交通省は昭和56年、つまり1981年に建築物の耐震基準が大きく変わったことを示しています。
特に1981年以前に建てられた住宅では、現在より古い耐震基準によって建てられている可能性があるため、建築年を確認し、必要に応じて自治体の耐震診断・耐震改修制度などを調べることが重要です。また、国土交通省は熊本地震を踏まえ、1981年以降であっても2000年以前の在来軸組構法の木造住宅で倒壊等が見られたことから、その時期の木造住宅を中心とした耐震性能検証法も公表しています。
つまり、
「新耐震だから何もしなくていい」
と考えるのではなく、建築年、構造、増改築、劣化状態などを含め、自宅の状態に疑問があれば専門家や自治体へ相談する、というところまでが防災です。

🌀 台風では「家の中に入ってから」では遅い準備がある
台風が近づいてから窓の外へ出て片付けを始めるのは危険ですから、植木鉢、自転車、物干し竿など、強風で飛ばされる可能性がある物は早めに固定するか屋内へ移動し、雨戸やシャッターがあれば動作を確認しておきます。
窓ガラスについても、飛来物による破損を考え、カーテンを閉める、飛散防止対策を検討するなど、割れた後ではなく割れる前の対策が重要になります。

🛏️ 家具固定は「家具を守る」のではなく「人と逃げ道を守る」
家具転倒防止というと、家具そのものが壊れないための対策のように感じるかもしれませんが、本当に守りたいのは、そこで寝ている人と、地震後に外へ出るための通路です。
消防庁は、阪神・淡路大震災の震度7地域では、全半壊を免れた住宅でも約6割の部屋で家具が転倒・散乱したというデータを紹介しており、家具転倒によって負傷したり、逃げ道が塞がれたりする危険性を指摘しています。
特に確認したいのは、
というところです。
消防庁も、家具は出入口付近を避け、万一倒れても通り抜けられる空間を残すよう配置することを勧めています。

なお、固定器具を付ければ何でもよいわけではなく、L型金物などを使用する場合には壁内部の桟など適切な場所へ固定する必要があり、消防庁も壁の構造や家具側の固定位置によって効果が変わることを説明しています。
🌊 洪水では「どこへ逃げるか」と同じくらい「どう行くか」が重要
豪雨時の避難で怖いのは、避難所へ向かっている途中に道路が冠水し、普段知っている道がまったく違う場所になってしまうことです。
暗い道路では側溝、マンホール、段差などが水面から見えなくなる可能性があり、流れのある水の中を無理に進むことも危険です。自宅が浸水想定区域や土砂災害警戒区域などに該当する場合には、雨が激しくなってから避難経路を考えるのではなく、晴れている日に実際に歩いて確認しておくことが大切です。
国土交通省のハザードマップでは、洪水だけでなく内水氾濫、高潮、津波、土砂災害なども確認できます。

📱 家族との連絡方法は「電話する」だけでは不十分
災害時に家族全員が自宅にいるとは限りません。
職場、学校、買い物、旅行など、それぞれ別の場所にいる可能性があるため、
「災害が起きたら家へ帰る」
だけではなく、
「帰宅できない場合はどうするか」「どこを集合場所にするか」「連絡できない場合にどう判断するか」
まで決めておく方が実践的です。
ここまで確認して、ようやく防災リュックや備蓄品が生きてきます。
水・食料だけではない「本当に必要な防災備蓄」を総点検
災害備蓄と聞いて最初に思い浮かべるのは水と非常食ですが、実際に停電と断水が同時に発生した生活を想像すると、食べること以外にも、トイレ、照明、通信、衛生、薬、調理、暑さ・寒さなど、次々と問題が出てきます。
農林水産省は、過去の災害でライフライン復旧まで1週間以上を要した事例や、支援物資が3日以上届かない場合、物流停止によって1週間程度食品を入手できない可能性を踏まえ、食品は最低3日分から1週間分を家庭で備蓄することが望ましいとしています。
💧 水は「1人1日約3L」を基準に計算すると必要量が見えてくる
農林水産省は、飲料水について1人1日3Lを目安として、最低3日分から1週間分の備蓄が望ましいと案内しています。ここには飲料だけではなく調理用水も含めて考えます。
計算すると、かなりの量になります。
| 家族人数 | 3日分の水 | 7日分の水 | 食料の目安 | 携帯トイレ※ |
|---|---|---|---|---|
| 1人 | 9L | 21L | 9~21食 | 15~35回分 |
| 2人 | 18L | 42L | 18~42食 | 30~70回分 |
| 4人 | 36L | 84L | 36~84食 | 60~140回分 |
※食料は1日3食として計算。携帯トイレは1人1日5回を目安として計算しています。横浜市も1日5回、3日で15回、1週間で35回を目安として案内しています。
4人家族なら1週間分の水だけで84Lになりますから、「2Lペットボトルを数本買ったので大丈夫」と思っていた家庭ほど、一度実際に数えてみる価値があります。
🍚 「非常食だけを7日間食べる」と考えなくていい
備蓄というと長期保存用の非常食を大量購入しなければならないように感じますが、農林水産省が紹介しているのは、普段食べている食品を少し多めに買い、食べた分だけ補充するローリングストックという考え方です。
例えば、
🍚 米・パックご飯
🍜 乾麺・カップ麺
🥫 魚・肉・豆などの缶詰
🍛 レトルトカレー・丼物
🥣 スープ
🥜 ナッツ・菓子
🥛 ロングライフ食品
🥤 飲み物
など、普段から食べるものを組み合わせれば、「災害専用食品」だけで棚を埋める必要はありません。
ただし停電や断水によって、いつもの調理器具が使えるとは限りません。
そこで重要になるのがカセットコンロですが、農林水産省が2026年に示した大人2人・1週間分の家庭備蓄例では、カセットボンベを12本、つまり1人1週間で約6本程度の例を紹介しています。実際の消費量は火力、使用時間、調理内容などで変わるため、自宅で普段どれくらい使うかも確認しておくと現実的です。

🎒 「非常持出袋」と「在宅避難の備蓄」は別物
ここは非常に重要です。
避難するときに84Lの水を背負うことはできませんから、持って逃げる物と、自宅で生活するために置いておく物は分けて考えます。
| 🎒 非常持出袋 | 🏠 在宅避難用備蓄 | |
|---|---|---|
| 目的 | 命を守り避難する | 自宅で生活を続ける |
| 水 | 持てる範囲 | 3日~1週間を意識 |
| 食料 | 軽量・すぐ食べられる物 | 米・缶詰・レトルト等 |
| ライト | 必須 | 複数あると安心 |
| ラジオ | 携帯型 | 家庭用でも可 |
| モバイル電源 | 携帯性重視 | 大容量も検討 |
| トイレ | 数回分 | 人数×日数で確保 |
| 薬 | 必要分 | 継続分も考える |
| 衛生用品 | 最低限 | 多めに確保 |
| 調理器具 | 原則最小限 | カセットコンロ等 |
横浜市の備蓄案内でも、備蓄品とは別に、懐中電灯、ランタン、携帯ラジオ、現金などの貴重品、救急医薬品、常用薬、充電器、ウェットティッシュ、生理用品、ビニール袋、タオル、軍手、食品用ラップなどを非常持出品として挙げています。

💊 薬は「救急箱」だけでは足りない家庭がある
ばんそうこう、消毒用品などの一般的な救急用品だけでなく、毎日薬を飲んでいる人の場合は、常用薬そのものが重要な防災用品になります。
乳幼児がいる家庭ならミルク、哺乳瓶、離乳食、おむつ、おしりふき、着替えなどが必要になりますし、高齢者や介護が必要な人がいる家庭では、おむつ、補助具、介護食など、一般的な防災セットには含まれない物が必要になることがあります。横浜市も家族構成に応じてこうした品目を追加するよう案内しています。

🔦 停電を想定すると「電池」が備蓄品になる
懐中電灯を持っていても乾電池が切れていれば使えず、モバイルバッテリーを持っていても充電残量がゼロなら役に立ちません。
そこで、
を一つの「情報・電源セット」として保管すると管理しやすくなります。

🧻 ラップ、ポリ袋、軍手、生理用品――地味な物ほど生活を支える
食品用ラップは食器へ敷けば洗浄用の水を節約でき、ポリ袋はごみ、防水、仕分けなどさまざまな用途が考えられます。また、軍手、タオル、ウェットティッシュ、生理用品、トイレットペーパーなどは、一つ一つは特別な防災用品ではなくても、断水した生活では重要になります。
こうした物こそ、普段から多めに置いて使った分を補充するローリングストックと相性があります。

🚽 そして絶対に忘れてはいけないのが「トイレ」
水と食料を1週間分準備しても、携帯トイレが5個しかなければ、断水が続いた生活ではすぐ足りなくなります。
1人1日5回という目安で計算すると、
4人家族×5回×7日=140回分
です。
横浜市も1人1日5回、3日なら15個、1週間なら35個という目安を案内しています。

📋 家庭備蓄を一度まとめて点検
| 分類 | 確認したい物 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 💧 水 | 飲料水・調理用水 | 家族人数で計算 |
| 🍚 食料 | 米・乾麺・缶詰・レトルト | 加熱できるか |
| 🔥 調理 | コンロ・ボンベ | ボンベ残量 |
| 💊 医療 | 救急用品・常用薬 | 個人ごとの薬 |
| 🚽 トイレ | 携帯・簡易トイレ | 人数×日数 |
| 🧻 衛生 | 紙類・ウェットティッシュ | 断水を想定 |
| 🩸 女性用品 | 生理用品等 | 個別に準備 |
| 👶 乳幼児 | ミルク・おむつ等 | 成長で内容変更 |
| 👴 高齢者 | 介護食・おむつ等 | 個別事情 |
| 🔦 照明 | ライト・ランタン | 電池も必要 |
| 📻 情報 | ラジオ | 予備電池 |
| 📱 通信 | 充電器・モバイル電源 | 常時充電 |
| 🧤 作業 | 軍手・袋・タオル | 片付けにも使用 |
| 💴 貴重品 | 現金・必要書類 | すぐ持ち出せる場所 |
| 🐕 ペット | 水・フード・薬等 | 人間とは別に計算 |
「もし今日の午後11時、大地震が起きたら」
午後11時17分。
大きな揺れで目が覚め、照明が消えました。電気のスイッチを押しても反応せず、水道を確認すると水も出ません。スマートフォンを見るとバッテリー残量は32%、家族の一人はまだ外出先にいて、電話をかけてもつながらない――そんな状況を想像してみてください。
備えていた家庭では、寝室へ倒れる家具がないため、揺れが収まった後に靴を履き、手の届く場所に置いていたライトを点灯できます。家族との集合場所と連絡方法は決めてあり、電話を何度もかけ続けて電池を消費するのではなく、メッセージ等を利用しながら情報を確認します。水は人数分を備蓄しており、トイレは水を流さず携帯トイレへ切り替え、スマートフォンもモバイルバッテリーで充電できます。
一方、備えていなかった家庭では、暗闇の中でまずライトを探すところから始まり、懐中電灯を見つけても電池が切れています。水は冷蔵庫に入っていたペットボトル数本だけ、携帯トイレはなく、家族との集合場所も決めていないため「どこにいるのだろう」と何度も電話をかけ、スマートフォンの残量はさらに減っていきます。スーパーへ買いに行こうとしても深夜で閉まっており、道路の状態も分かりません。
両方の家庭を分けたのは、高価な防災用品をどれだけ購入したかだけではありません。
「停電したら」「断水したら」「家族が離れていたら」と、災害が起きる前に一度想像したかどうか。
そこが家庭防災の大きな分かれ目になります。
停電・断水・トイレ・ペット――災害後の生活をどう守る?
地震そのものから無事だったとしても、災害はそこで終わりません。
停電、断水、ガス停止、通信障害、道路寸断、物流停止などによって、昨日まで当たり前だった生活が急にできなくなる可能性があり、ここから必要になるのは「逃げる防災」から「暮らしを維持する防災」への切り替えです。
🚽 断水したら「とりあえずトイレへ水を流す」は避ける
断水したから浴槽の残り湯を便器へ入れればよい、と覚えている人もいるかもしれませんが、大地震では給水だけでなく排水管や下水道設備が損傷している可能性があります。
横浜市も、大地震では断水や下水道管の破損によって水洗トイレが突然使用できなくなる可能性があり、発災直後には使用可否の確認に時間を要することから、携帯トイレを準備するよう呼びかけています。
したがって、自治体や管理会社等によって安全が確認されるまでは、自己判断で大量の水を流すのではなく、携帯トイレ等へ切り替えるという考え方が重要です。
| 断水時に困ること | 備えておきたい物 | ポイント |
|---|---|---|
| 🚽 排泄 | 携帯トイレ | 1日5回を目安に計算 |
| 🧼 手洗い | ウェットティッシュ等 | 衛生維持 |
| 🦷 口腔ケア | 歯磨き用品 | 水を節約 |
| 🍽️ 食器洗い | ラップ・紙皿 | 洗浄水削減 |
| 🗑️ 排泄物・ごみ | 袋・ふた付き容器等 | 自治体の処理方法を確認 |
| 💧 水運搬 | ポリタンク等 | 給水時に必要 |
東京都も、災害時のトイレについて、汚い・臭い・暗い環境がストレスや感染症リスクにつながるため、携帯トイレだけでなくトイレットペーパー、消毒用品、掃除用品、ウェットティッシュ、消臭用品などを併せて備えることを紹介しています。

⚡ 停電では「電気を全部使う」のではなく優先順位を決める
停電が長引いたとき、限られた電力を何へ使うかという判断も重要です。
| 優先 | 用途 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 📱 スマートフォン | 情報・連絡 |
| 2 | 🔦 照明 | 夜間の安全 |
| 3 | 📻 通信・情報機器 | 防災情報 |
| 4 | 🧊 冷蔵庫 | 食品維持 |
| 5 | 🌀 扇風機等 | 暑熱対策 |
| 6 | 🏥 必要な生活・医療機器 | 個別に安全確認 |
医療機器については特に注意が必要で、必要な電圧・出力・電源品質などが機器によって異なるため、「ポータブル電源やEVがあるから使える」と自己判断せず、機器メーカー、医療機関、電源設備側の仕様を事前に確認することが必要です。

😷 衛生用品は「感染症対策」だけではなく生活維持用品
断水時には普段通り手を洗ったり入浴したりできなくなる可能性があるため、マスク、消毒用品、ウェットティッシュ、体を拭くシート、ごみ袋なども役立ちます。

🐕🐈 ペットの防災は「余った物を持っていく」では足りない
ペットがいる家庭では、人間の防災用品とは別に、ペットのための避難用品を準備する必要があります。
環境省は「人とペットの災害対策ガイドライン」などを公開し、同行避難や避難所での受け入れについて平時から準備するよう案内しています。
▶環境省
| 🐾 ペット防災用品 | 確認ポイント |
|---|---|
| フード | 食べ慣れた物 |
| 水 | 人間分とは別に考える |
| 常用薬 | 切らさない |
| キャリー・ケージ | 普段から慣らす |
| 首輪・リード | 破損確認 |
| トイレ用品 | シーツ・砂・処理袋 |
| 飼い主情報 | 連絡先 |
| ペットの写真 | 迷子時の確認 |
| ワクチン等の情報 | 必要情報を整理 |
| タオル等 | 清掃・保温 |
ここで理解しておきたいのが「同行避難=避難所の居住スペースで人とペットが一緒に生活できる」という意味ではないことです。
避難所ごとに飼育場所やルールが異なる可能性があるため、自分の自治体がペット同行避難をどのように扱っているのか、平時に確認しておくことが重要になります。

🏠 保険は「災害が起きてから調べるもの」ではない
住宅の防災では、建物を壊れにくくすることと同時に、壊れてしまった後の生活再建も考えておく必要があります。
特に注意したいのは、
「火災保険に入っているから地震も大丈夫」
とは限らないことです。
日本損害保険協会によれば、地震・噴火・これらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失などは地震保険の対象であり、地震による火災は原則として通常の火災保険では補償されません。地震保険は単独では契約できず、火災保険とセットで契約します。
また洪水、内水氾濫、高潮、土砂崩れなどについては、火災保険に水災補償を付けることで補償対象になり得ますが、実際の補償範囲や支払条件は契約によって異なるため、自宅の契約内容を確認することが必要です。

停電した家に「車から電気を届ける」時代へ――電動車を防災設備として考える
今回の2つ目の紙面で特に目を引いたのが、
「災害時に強い 日産の電気自動車ラインナップ」
という特集です。
ここで注目したいのは特定メーカーの車種そのものだけではなく、自動車を「走るための機械」から「電気をためて運べる設備」として見る防災の考え方です。
経済産業省は2025年6月、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HV)など、多くの電動車には外部給電機能を備えた車種があり、災害時には「移動式の非常用電源」として活用できることを改めて周知しました。

🔋 V2Hとは何なのか
V2Hは「Vehicle to Home」の略で、簡単にいえば電気自動車にためた電気を住宅側へ戻して利用する仕組みです。
日産の現行アリアの取扱説明書では、CHAdeMO仕様の急速充電コネクタを使って3~10kW程度の双方向充電を行うものをV2Hと説明しており、V2H本体から車へ電気を送る「V2H充電」と、車からV2Hを経由して自宅へ供給する「V2H給電」があります。
ただし、ここで絶対に誤解してはいけないのが、
EVを買えば、その日から停電時に家中へ電気を送れるわけではない
ということです。
住宅へ給電するには対応車両に加えてV2H機器などが必要になる場合があり、車種、年式、グレード、給電方式、設備によって利用条件が異なります。
🔌 「V2H」「外部給電」「車内コンセント」「ポータブル電源」は同じではない
| 方法 | 電気の元 | 主な用途 | 事前設備 |
|---|---|---|---|
| 📱 モバイルバッテリー | 内蔵電池 | スマホ等 | 不要 |
| 🔋 ポータブル電源 | 内蔵電池 | 小型~中型家電 | 原則不要 |
| 🚗 車内ACコンセント等 | 車両 | 対応家電 | 車種依存 |
| 🔌 外部給電器 | 電動車 | 家電・施設等 | 対応確認必要 |
| 🏠 V2H | EV等の駆動用電池 | 住宅への給電 | V2H設備等 |
だからこそ、車を所有している人は「EVかどうか」だけを見るのではなく、自分の車が何方式で、何W・何kWまで出力でき、何が必要で、停電時にどのような操作をするのかまで取扱説明書で確認しておくことが重要です。
🚗 紙面に掲載されていたリーフ・アリア・サクラを2026年時点で確認
紙面では、日産リーフ、日産アリア、日産サクラが紹介されています。
ただし新聞広告等には掲載時点の価格・グレード・仕様が記載されるため、ここでは古い数字を現在の情報として転載せず、2026年9月時点で確認できるメーカー公式情報を基準に考えます。
日産は現在、リーフについて別売りのV2H双方向充電器を接続することで住宅へ給電できると案内しており、アリアとサクラについても、それぞれ別途V2H機器を利用して車両のバッテリーから住宅へ電力を供給できることを公式サイトで説明しています。



⚡ 「リーフなら一般家庭約6日分」はどういう意味なのか
資料②にも非常に目立つ形で紹介されている数字ですが、現在の日産公式サイトでも、78kWhの日産リーフの場合、一般家庭のおよそ6日分の給電が可能という目安が示されています。また、スマートフォンなら約3,500台分の充電が可能という例も掲載されています。
ただし「6日」という数字だけを独り歩きさせてはいけません。
日産自身も、78kWhすべてを使い切る計算ではなく10%を残す設定であり、給電量設定、接続機器、変換効率、システム自体の消費電力などによって実際の給電可能時間は変わると説明しています。
つまり、
「EVがあれば6日間いつも通りの生活ができる」
という意味ではありません。
冷暖房、IH調理器、電子レンジ、ドライヤーなど消費電力の大きな機器を普段通り使えば、電力は当然早く減ります。
停電時には、
通信 → 照明 → 情報 → 食品維持 → 暑さ・寒さへの対応
というように優先順位を考え、限られた電気を長く使う発想が必要です。
🔋 EVが防災で面白いのは「電気を運べる」こと
据え置き型蓄電池は住宅から移動できませんが、EVは充電できる場所へ移動し、電気をためて戻ってくることが可能です。
経済産業省も、災害時に電動車を避難所等へ移動させて給電する「移動式の非常用電源」として活用できると説明しています。
日産も、2019年の台風15号による千葉県の長期停電では、停電地域へリーフ53台を貸与して給電支援を行った事例を紹介しています。

⚠️ ただし「冠水したEVを非常用電源にする」は絶対に考えない
豪雨災害とEV防災を一緒に考えるうえで、ここは非常に重要です。
経済産業省は、浸水・冠水した車両については感電・火災のおそれがあるため使用しないよう明確に注意喚起しています。
国土交通省も、水に浸かった車は外観上問題がないように見えても、感電事故や電気系統のショートによる車両火災のおそれがあるため、自分でエンジンをかけず、販売店や整備工場へ相談するよう案内しており、特にHVやEVは高電圧バッテリーを搭載しているため、むやみに触らないよう注意を促しています。
したがって、
❌ 冠水したEVを「電池が残っているから」と給電に使う
❌ 自分で通電状態を確認しようとする
❌ 高電圧系統へ触れる
❌ 自己判断で再始動する
といった行動は避けてください。
📋 全部そろえなくていい。今日、これだけは確認してほしい
10,000円、5万円、10万円と一度に防災用品を買いそろえなくても、防災は今日から始められます。
| いつ | 今日やること |
|---|---|
| 今日 | 💧 家に水が何Lあるか数える |
| 今日 | 🚽 携帯トイレの個数を数える |
| 今夜 | 🚨 家族で避難場所を確認する |
| 今夜 | 📱 モバイルバッテリーを充電する |
| 今週 | 🗺️ ハザードマップで自宅を確認する |
| 今週 | 🛏️ 寝室の家具配置を見直す |
| 今週 | 🔦 ライトと乾電池を確認する |
| 今月 | 🏠 家具を固定する |
| 今月 | 📄 火災・地震・水災の補償内容を確認する |
| ペット家庭 | 🐕 フード・水・薬・キャリー等を確認する |
| 車所有家庭 | 🚗 車の外部給電機能・使用方法を確認する |
| EV所有家庭 | 🔌 V2H・外部給電への対応状況を確認する |
ここまでやれば、防災の日が単なる「防災について考えた日」ではなく、自宅の防災力を実際に一段上げた日になります。
まとめ――防災の日は「防災用品を買う日」ではなく、わが家の弱点を見つける日に
9月1日の防災の日に、家族全員で完璧な備えを完成させる必要はありません。
しかし、水はあるのに携帯トイレがない、非常食はあるのにカセットコンロが使えない、懐中電灯はあるのに電池がない、防災リュックはあるのに家具が玄関を塞ぐ、ペットの避難用品を考えていない、EVを所有しているのに給電方法を知らない――こうした「備えているつもりだった部分」を一つ見つけることには大きな意味があります。
防災とは、水、食料、防災リュックをそろえることだけではありません。
🏠 家を守る。
🛏️ 家具から命を守る。
🚨 危険になる前に避難する。
💧 水を確保する。
🍚 食べられる状態をつくる。
🚽 排泄と衛生を守る。
📱 情報を途切れさせない。
🐕 ペットも一緒に守る。
🔋 電気を確保する。
🚗 車を防災に生かす。
📄 被災後の生活再建にも備える。
これらは別々の防災ではなく、すべてつながっています。
9月1日を「防災用品を買う日」から、「もし今日、自分の家で災害が起きたらどうなるのかを家族で確認する日」へ。
この記事を閉じる前に、水の本数でも、携帯トイレの個数でも、避難場所でも構いません。
一つだけ、確認してみてください。
参考・確認した公的情報
記事作成にあたっては、2026年9月時点で確認できる公的機関・メーカー等の情報を参照しています。
- 内閣府|令和8年度「防災週間」について
- 内閣府|避難情報に関するガイドライン(令和8年3月改定)
- 国土交通省|ハザードマップポータルサイトの活用
- 国土交通省|住宅の耐震化・大地震への備え
- 総務省消防庁|地震による家具の転倒を防ぐには
- 農林水産省|知って備える 家庭備蓄のイロハ
- 農林水産省|防災備蓄用の水について
- 環境省|人とペットの災害対策ガイドライン
- 経済産業省|災害時に電動車は非常用電源として使えます
- 国土交通省|浸水・冠水被害を受けた車両のユーザーの方へ
- 日本損害保険協会|地震保険
- 日本損害保険協会|水災への備え
- 日産|リーフ・蓄電池利用/V2H
- 日産|アリア・航続距離/充電/V2H
- 日産|サクラ・充電/V2H
- 日産|停電時に活躍する電気自動車
防災の日を、
「確認しただけの日」で終わらせない。
家具、避難場所、トイレ、停電、スマートフォン、ペット、車、保険まで、 いざというときに本当に使える状態になっているかを確認しておくことが、 家族を守る備えにつながります。
暮らしの中で役立つ防災情報を掲載しています。
「あれを準備しておけばよかった」と思わないために。
備えることは、
大切な人を守るための「行動」です。

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