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7月28日に発生した令和8年熊本地震から1か月以上が経過しましたが、被災地では片付けや生活再建に向けた支援が続いています。時間の経過とともに報道で目にする機会は少なくなっても、被災した住宅や暮らしが元通りになったわけではありません。
そして9月に入り、支援は新しい段階へ入りました。災害ボランティア活動が続く一方、被災した人たちの住まいを確保するための建設型応急住宅も各地で建設が進み、ついに最初の団地では入居が始まる段階まで来ています。
この記事では、2026年9月6日時点における熊本地震の災害ボランティア募集状況、無料ボランティアバス、参加するときに注意したいこと、そして記事終盤では応急仮設住宅の最新状況まで詳しくまとめます。

防災集
被災から、もうすぐ2か月。熊本は少しずつ、でも確実に前へ進んでいます。
ボランティアバスも走り、仮設住宅の整備も進み、新しい暮らしへの一歩が始まりました。
市も県も国も、そして全国から駆けつけるボランティアの皆さんも、熊本のために力を尽くしています。
まだ復興の途中です。でも、一人ひとりの力が重なれば、きっと熊本の日常を取り戻せます。
頑張ろう、熊本!みんなで一緒に、熊本の明日へ進んでいこう。

それでは、早速始めていきます。
9月6日現在も熊本各地で災害ボランティア活動が続いています

地震発生直後の災害ボランティアは、倒れた家具の移動、家屋内の片付け、災害ごみの搬出など、「目の前にある被害を取り除く作業」が大きな割合を占めます。しかし発災から時間が経過すると、被災地が必要とする支援も少しずつ変わっていきます。
熊本県が公開している「災害ボランティアへの積極的な参加をお願いします」では、県内各地に設置された災害ボランティアセンターの情報を掲載しています。県は被災者からのボランティア依頼と、支援活動への参加を希望する人に対し、それぞれの市町村社会福祉協議会などで最新情報を確認するよう案内しています。
県の公表一覧で確認できる災害ボランティアセンターは、次の11市町です。募集開始日と活動開始日には地域によって違いがあり、8月1日から募集を始めた地域もあれば、8月6日から募集を始めた八代市のような地域もあります。
| 市町村 | 募集開始 | 活動開始 | 県掲載の開設場所 |
|---|---|---|---|
| 熊本市 | 8月4日~ | 8月5日~ | 熊本市社会福祉協議会本所 |
| 八代市 | 8月6日~ | 8月10日~ | 八代市鏡町武道場・グラウンド |
| 宇土市 | 8月1日~ | 8月3日~ | 宇土市旧教育委員会 |
| 宇城市 | 8月1日~ | 8月2日~ | 熊本県博物館ネットワークセンター多目的広場 |
| 美里町 | 8月1日~ | 8月4日~ | 美里町役場砥用庁舎 |
| 御船町 | 8月1日~ | 8月1日~ | 御船高校セミナーハウス |
| 嘉島町 | 8月1日~ | 8月1日~ | 嘉島町福祉センター |
| 益城町 | 8月1日~ | 8月1日~ | 益城町保健福祉センター はぴねす |
| 甲佐町 | 8月2日~ | 8月4日~ | 甲佐町老人いこいの家 |
| 氷川町 | 8月5日~ | 8月8日~ | 氷川町屋内ゲートボール場 |
| 芦北町 | 8月4日~ | 8月7日~ | 芦北町社会福祉協議会 |
出典:熊本県「災害ボランティアへの積極的な参加をお願いします」
なお、ボランティアの募集範囲、募集人数、活動日、事前登録の要否などは変更される可能性があるため、「11市町で掲載されている=当日誰でも直接現地へ行けば参加できる」という意味ではありません。
熊本県も「詳細については、必ずホームページ等をご確認ください」と注意を促しています。被災地へ向かう前に、その日の募集状況や受付方法を確認することが、被災地側の負担を増やさないためにも非常に重要です。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが移動時の安全です。熊本県は被災地周辺の交通渋滞を緩和するため、現地へ向かう場合には可能な限り乗り合わせるよう呼びかけています。
県はさらに、活動の往復中に交通事故が発生した事例があるとして、自動車任意保険の加入状況を確認したうえで安全運転するよう注意を促しています。「被災地を助けに行く」という気持ちと同じくらい、自分自身が新たな事故の当事者にならないことも重要です。
9月から無料ボランティアバスが運行、車がなくても参加しやすくなりました

9月に入って大きく変わったのが、被災地への移動手段です。熊本県は災害ボランティアの確保と、自家用車が被災地へ集中することによる交通渋滞を緩和するため、熊本市内から被災地へ向かう無料の災害ボランティアバスを運行しています。

出発地点は熊本桜町バスターミナルと熊本駅で、対象となっているのは八代市、宇城市、氷川町です。県の発表では熊本市内と各市町の災害ボランティアセンターとの間を1日1往復し、運賃は無料となっています。
9月6日時点で公表されている予定を見ると、宇城市については事前に災害ボランティアセンターへ登録して活動が決定している人を対象とした便が、9月11日、15日、16日、18日、25日、30日などに設定されています。定員は各日30人で、桜町バスターミナルを7時45分、熊本駅を8時05分に出発し、宇城市へ9時に到着する予定です。
一方、まだ各市町災害ボランティアセンターへ事前登録していない人でも申し込める日も設定されています。宇城市行きでは9月7日、9日、10日、14日、17日、24日、28日が県から案内されており、これまで参加方法が分からなかった人にとっても大きな入口になります。
八代市については、事前登録していない人でも利用できる便が9月の毎週月曜日と金曜日に設定されています。ただし県の公表予定では9月4日は運休とされており、定員は各日20人です。
氷川町については、事前登録していない人でも申し込める便として9月の毎週火曜日から金曜日が案内されています。こちらも各日20人の定員が設定されているため、当日そのままバス停へ行くのではなく、必ず事前に申し込む必要があります。
| 行き先 | 主な9月運行 | 定員 |
|---|---|---|
| 八代市 | 毎週月・金曜日 ※県公表上9/4運休 | 20人/日 |
| 宇城市 | 登録状況に応じ指定日運行 | 30人/日 |
| 氷川町 | 未登録者向けは毎週火~金曜日 | 20人/日 |
申し込み締め切りは原則として各日の2営業日前の午後5時までです。ただし宇城市の「事前登録していない人でも申し込みできる日」は、各日の4営業日前午後5時までとなっているため注意してください。
この無料バスには、「移動費を抑えられる」という以上の意味があります。自家用車が一斉に被災地へ入ることを防ぎ、限られた道路を被災者、復旧工事、行政、消防、物流などが利用しやすくすることも、災害ボランティアバスを運行する大きな目的の一つです。
善意で向かった車が渋滞をつくってしまえば、結果として被災地の復旧を妨げる可能性があります。公共交通や県が用意した移動手段を利用できる場合には、こうした仕組みを活用することそのものが被災地への配慮になります。
▶熊本県|令和8年熊本地震災害ボランティアバスの運行について
「行けば何かできる」ではなく、現地が必要としている支援に合わせてください
災害ボランティアで最も大切なのは、「自分が何をしてあげたいか」ではなく、「被災した人が今何を必要としているのか」を基準に行動することです。発災直後と1か月後では必要とされる作業が変わり、同じ地域でも日によって必要人数が変わります。
そのため、SNSで「まだ人手が足りないらしい」という投稿を見ただけで現地へ向かうのではなく、行政や災害ボランティアセンターが公表している最新情報を確認してください。熊本県も、各センターの詳細や参加申し込み方法について、ホームページなどで必ず確認するよう求めています。
特に注意したいのが、「以前募集していたから今日も募集しているだろう」という判断です。活動場所や人数は被災者から寄せられる依頼、天候、道路状況、復旧工事などによって変わるため、過去の記事だけを見て判断するのは避ける必要があります。
この記事も9月6日時点で公的機関から確認できる情報を整理したものです。実際に参加する日は、必ず熊本県や各災害ボランティアセンターが案内している最新の受付情報をもう一度確認してください。
また、ボランティアは被災者の生活空間へ入る場合があります。家財道具や写真、書類などは、第三者から見れば災害ごみに見えても、持ち主にとっては大切な財産や思い出かもしれません。
勝手に判断して移動したり処分したりせず、現場責任者や被災者の確認を取りながら活動することが基本になります。写真撮影やSNSへの投稿についても同様で、被災した住宅や個人が特定される情報を無断で発信しない配慮が欠かせません。
復旧は進んでいても、住宅被害そのものが消えたわけではありません
ボランティア活動が長期化している背景には、それだけ大きな住宅被害があります。熊本県が実施した被災建築物応急危険度判定では、熊本市、八代市、宇土市、宇城市、美里町、嘉島町、氷川町、芦北町などを含め、8月12日までに9,553棟の判定が行われました。
速報値では、そのうち「危険(赤)」が1,769棟、「要注意(黄色)」が1,668棟、「調査済(緑)」が6,116棟でした。これは罹災証明の被害認定とは異なる「応急危険度判定」の数字ですが、発災後に多数の建物について安全性を確認する必要があったことを示しています。
宇城市では2,250棟が判定され、危険583棟、要注意515棟となりました。八代市でも2,214棟が判定され、危険479棟、要注意355棟、氷川町では1,895棟のうち危険486棟、要注意264棟という速報値が県から公表されています。
ここで注意したいのは、「避難所から人が減った」「道路が通れるようになった」「災害ごみが片付いてきた」という変化だけを見て、復旧が終わったと判断しないことです。住宅を失った人にとっては、その後に住む場所を確保し、生活用品をそろえ、仕事や学校など日常生活を取り戻していく長い過程が続きます。
そして、その「次の生活」へ進むために重要になるのが応急仮設住宅です。9月に入り、熊本の復旧はようやく「住まいを失った人が新しい生活拠点へ移る」という段階へ進み始めました。
仮設住宅がついに完成へ――9月5日、氷川町から第1弾の入居が始まる段階に

ここからが、9月6日時点で特に伝えておきたい大きな動きです。令和8年熊本地震で住宅を失った被災者のため、熊本県では建設型応急住宅の整備が各地で進められています。
「仮設住宅の建設がようやく始まった」という情報もありますが、9月6日時点の県公表情報まで追うと、現在はそれより一歩先へ進んでいます。最初の建設着手は8月3日の宇城市と氷川町で、その後、美里町、八代市、甲佐町、宇土市などへ建設が広がっています。
熊本県によると、8月3日に宇城市と氷川町で最初の建設工事へ着手し、8月9日には美里町でも工事が始まりました。翌10日には氷川町で2団地の追加整備、11日には八代市で最初の工事が始まっています。
さらに8月13日には氷川町で1団地が追加され、8月18日には八代市と甲佐町、8月22日には八代市、宇土市、美里町で建設工事に着手しました。8月26日には八代市と氷川町、8月29日には宇土市と宇城市でも新たな建設工事が始まっています。
つまり、応急仮設住宅の整備は一つの市町だけで進められているのではありません。住宅被害と各自治体からの要請などに対応しながら、複数地域で並行して整備が進んでいる状況です。
そして8月29日、大きな節目を迎えました。熊本県によると、氷川町の吉本仮設団地が完成しています。
さらに県が9月4日に開催した第2回令和8年熊本地震復旧・復興本部会議では、知事が翌9月5日に氷川町で「第1弾の入居が始まり、鍵の引き渡し式が行われる」と説明しています。これは、建設型応急住宅が計画や工事という段階から、実際に被災者の暮らしを受け止める段階へ移り始めたことを意味します。
発災から1か月以上。避難所、親族宅、ホテルなどで暮らしてきた被災者にとって、「自分たちだけで生活できる場所」を確保できることは非常に大きな意味を持ちます。
ただし、仮設住宅が完成したからといって、そこで復旧が終わるわけではありません。むしろ生活再建という意味では、ここからが新しいスタートになります。
家具や家電、日用品をそろえなければならない世帯もあります。住み慣れた地域から離れる場合には、通院、買い物、通勤、通学など、これまで当たり前だった生活動線が変わる可能性もあります。
高齢者や障害のある人、子育て世帯などでは、住宅そのものを確保するだけでなく、周囲から孤立しないための継続的な支援も重要になります。災害復旧は「建物を建てれば終わり」ではなく、そこに暮らす人が日常を取り戻して初めて生活再建へつながっていきます。
熊本県が9月2日に更新した住宅支援制度では、被災した人の一時的な住まいとして、公的賃貸住宅、市町村営住宅、県外の公営住宅・UR賃貸住宅、応急仮設住宅などを案内しています。応急仮設住宅についても、新しく住宅を建てる「建設型応急住宅」だけでなく、民間賃貸住宅を借り上げて提供する「賃貸型応急住宅(みなし仮設)」が用意されています。
これは非常に重要な点です。被災者全員が同じ仮設団地へ移るわけではなく、住宅の被害状況や世帯事情などに応じながら、複数の住まいの選択肢を組み合わせて生活再建が進められます。
県は建設型応急住宅について「市町村と連携しながら整備を行っていく」としています。入居に関する問い合わせについても、熊本県住宅課ではなく各市町村の窓口へ問い合わせるよう案内しています。
そして9月6日の現在地を考えるうえで、ここはとても大切です。7月28日に地震が発生し、避難、救助、住宅の安全確認、災害ごみの処理、罹災証明、ボランティア活動などが続いてきました。
そこから約1か月余りを経て、応急仮設住宅の第1弾が完成し、実際の入居へ進むところまで来ました。県の9月4日の復旧・復興本部会議でも、罹災証明について調査が8割、交付が5割に達しつつあることや、建設型応急住宅の第1弾入居開始が報告されています。
これは確かに復旧が前へ進んでいる証拠です。しかし、「仮設住宅ができた=被災者の生活が元に戻った」ではありません。
仮設住宅はあくまで恒久的な住まいを再建するまでの一時的な生活拠点です。自宅を修理するのか、建て直すのか、別の住宅へ移るのかという大きな判断は、その先に残されています。
だからこそ、災害ボランティアの役割もまだ終わっていません。住宅周辺の片付けや生活環境の整理など、行政による制度的な支援だけでは手の届きにくい部分を、人の力によって支える場面はこれからもあります。
「被災地のニュースを最近あまり見なくなった」ということと、「被災地が元に戻った」ということは、まったく同じではありません。災害ボランティアが活動し、仮設住宅の建設が続いている現在の状況そのものが、熊本では今なお生活再建の途中にあることを示しています。
仮設住宅への入居を希望する方へ
令和8年熊本地震で自宅が大きな被害を受け、「この先どこで暮らせばいいのか」と不安を抱えている方にとって、重要な支援の一つが建設型応急住宅、いわゆる仮設住宅です。
ここで最初に知っておきたいのは、仮設住宅への入居を希望する場合、熊本県庁へ一括して申し込む仕組みではないという点です。具体的な入居申し込みや相談については、被災時に居住していた市町村の担当窓口で確認することが基本となります。熊本県も住宅支援制度として応急仮設住宅を案内しており、建設型だけでなく賃貸型応急住宅など複数の住まいの支援策を設けています。
建設型応急住宅は、災害救助法に基づき、災害によって住まいを失うなどした被災者のうち、自らの資力だけでは住宅を確保することが難しい人に、一時的な住まいを提供する制度です。
そのため、「自宅が被災した」という事実だけで自動的に入居が決まるわけではありません。住宅の被害程度、現在住める住宅がほかにあるか、自力で住居を確保できるかなど、それぞれの自治体が公表している要件を確認する必要があります。
たとえば宇城市では、災害発生時点で宇城市に居住していたことに加え、住宅が「全壊」「全焼」「流失」して住む家がない場合などを対象としています。また、半壊以上で住宅として再利用できず、やむを得ず解体する場合も対象要件の一つです。
さらに、二次災害のおそれ、ライフラインの途絶、地滑りなどによる避難指示といった事情から、長期間にわたり自宅で生活できないと市長が認める場合なども要件に含まれています。つまり、罹災証明書の判定だけを見るのではなく、実際にその住宅で生活を続けられる状態なのかという点も重要になります。
申し込みには「罹災証明書」などが必要になる場合があります
実際に申し込む際には、建設型応急住宅の入居申込書だけではなく、被害状況などを確認するための書類が必要になる場合があります。
宇城市では、全壊・全焼・流失した住宅の場合には罹災証明書の写し、半壊以上で住宅を解体する場合には罹災証明書に加え、公費解体・撤去に関する申請書など、住宅を解体することが確認できる書類を求めています。
八代市でも、建設型応急住宅入居申請書、罹災証明書または被災状況を確認できる写真、本人確認証などを案内しています。半壊等で住宅を解体するケースでは、公費解体の申込書や自宅を解体することが分かる契約書の写しなども必要です。
ただし、必要書類や申込方法は市町村によって異なります。
「罹災証明書がまだ届いていないから申し込めない」と自己判断するのではなく、まず自治体の窓口へ相談してください。八代市では、申請時点で罹災証明書が発行されていない場合、被害状況が分かる写真などを添付する方法も案内しています。
受付期間を必ず確認してください
特に注意してほしいのが、建設型応急住宅には自治体ごとに申込期間が設定されている場合があることです。
たとえば宇城市の第1期募集は、2026年9月2日から9月16日までとなっています。窓口受付は午前9時から午後4時までで、宇城市役所新館第2会議室が受付場所です。窓口以外にも郵送、オンライン、FAXによる申し込みが用意されています。
八代市では、8月28日から9月11日までが申込期間とされ、八代市役所本庁1階B会議室で受け付けています。オンラインによる申し込みも用意されており、受付順で入居者を決める方式ではないことも明記されています。
このように、「熊本県内の仮設住宅」という一つの共通した締め切りがあるわけではありません。住んでいた自治体によって、募集開始日、締切日、受付場所、申込方法、必要書類、募集する仮設団地が違います。
この記事を読んだ時点ですでに締め切りが近い可能性もあります。対象になる可能性が少しでもある場合には、後回しにせず、市町村の公式情報を確認して相談することをおすすめします。
高齢者や障害のある方、乳幼児・妊婦のいる世帯などには優先選定も
建設戸数には限りがあるため、申し込めば必ず希望する仮設住宅へ入居できるとは限りません。申し込みが募集戸数を上回った場合などに備え、自治体では一定の世帯について優先的に選定する基準を設けています。
宇城市と八代市の公表内容では、75歳以上の高齢者だけで構成される一定の世帯、重度の障害がある人を含む世帯、家族介護が必要と認められる世帯などについて高い優先順位が設定されています。
その次に、3歳以下の乳幼児または妊婦のいる世帯、中学生以下の子どもが3人以上いる世帯、75歳以上の高齢者がいる世帯などが優先対象として示されています。被災後の生活環境による影響を受けやすい世帯を考慮した選定方法です。
したがって、高齢者や障害のある家族、乳幼児、妊婦などがいる場合には、申請時にその状況を正確に伝えることが大切です。障害者手帳や介護保険証など、状況を確認する書類が必要になる場合もあります。
建設型だけではなく「みなし仮設」という選択肢もあります
「仮設住宅」と聞くと、プレハブなどで新しく建てられる住宅を想像する人が多いかもしれません。しかし、被災者に提供される応急住宅には、もう一つ重要な仕組みがあります。
それが賃貸型応急住宅、いわゆる「みなし仮設」です。
熊本県では、令和8年熊本地震によって住宅が全壊するなどの被害を受け、自力では住居を確保できない被災者に対し、民間賃貸住宅を借り上げて無償提供する制度も実施しています。
さらに、公的賃貸住宅、市町村営住宅、県外の公営住宅やUR賃貸住宅への一時入居といった支援策もあります。建設型応急住宅だけに選択肢を絞らず、家族構成、仕事、学校、通院、介護などの事情を担当窓口に伝え、利用できる制度を確認することが重要です。
「自宅の敷地内に仮設住宅を建てたい」という場合も、まず自治体へ相談を
被災者の中には、農業や畜産業、仕事、家族の事情などから、「できれば自宅の敷地を離れたくない」という方もいるでしょう。
八代市では2026年9月4日付で、「自宅敷地内への建設型応急住宅」についても新たな案内を掲載しています。こうした制度は通常の仮設団地への入居とは条件や手続きが異なるため、自宅敷地内への設置を希望する場合にも自治体へ相談することが重要です。
「自宅が全壊している」「半壊以上で解体する予定」「農業や介護などの事情で自宅周辺から離れにくい」といった事情がある場合には、最初から自分で対象外だと判断せず、現在の状況を担当者へ伝えてください。
仮設住宅の申し込みはこちら
▼ 仮設住宅・住まいの支援に関する公式窓口
熊本県|令和8年熊本地震により住宅被害を受けた方への住まいの支援制度
宇城市|令和8年熊本地震に係る建設型応急住宅の入居募集
宇城市 福祉部 社会福祉課 地域福祉係:0964-32-1387。第1期は9月16日まで受け付けています。
八代市|令和8年熊本地震に係る建設型応急住宅の入居者募集
八代市役所:0965-33-4111。掲載されている募集は9月11日必着です。
建設型応急住宅は、被災した人が恒久的な住宅を再建するまでの大切な生活拠点です。しかし、市町村によって募集時期や必要書類が違い、建設型、賃貸型、公営住宅など複数の制度があるため、「自分はどれを利用できるのか分からない」という人も少なくないでしょう。
その場合は、制度をすべて理解してから相談する必要はありません。「令和8年熊本地震で自宅が被災し、現在住む場所に困っている」と市町村の住宅・福祉担当窓口へ伝えるところから始めてください。
特に申込期限が設定されている自治体では、情報を確認するのが遅れると希望する募集に間に合わない可能性があります。住宅被害を受け、今後の住まいに不安がある場合には、できるだけ早く公的窓口へ相談してください。
※上記は2026年9月6日時点で確認した公的機関の情報です。受付期間や対象要件、必要書類、募集戸数などは更新される可能性がありますので、実際に申し込む際には必ず各自治体の公式ページで最新情報をご確認ください。
9月6日現在、熊本の復旧は「終わり」ではなく生活再建の入口に立っています
地震発生から時間が経過すると、被災地の情報は少しずつ全国ニュースから減っていきます。しかし熊本県が公表している情報を一つずつ確認すると、現地では災害ボランティア活動、罹災証明、住宅支援、応急仮設住宅の整備などが現在も続いています。
9月からは無料ボランティアバスも運行され、熊本市内から八代市、宇城市、氷川町へ支援に向かう仕組みも整えられました。「何か力になりたいけれど、どうやって参加すればいいのか分からない」という人にとって、参加への入口は以前より分かりやすくなっています。
一方、被災地へ直接行くことだけが支援ではありません。現地の状況を正しく知ること、必要な支援を必要な時期に届けること、そして被災地への関心を失わないことも、長期化する復旧・復興では大切です。
そして何より、9月に入り最初の応急仮設住宅が完成し、被災者の入居が始まる段階へ進んだことは大きな一歩です。避難生活から次の暮らしへ進む人たちを地域全体で支えていく時間は、これからも続きます。
一人の力だけで、被災地を元に戻すことはできません。
けれど、現地が必要としているときに一人、また一人と力が集まれば、片付かなかった家が一軒片付き、前へ進めなかった一つの家族が生活再建へ踏み出せることがあります。熊本の復旧は続いています。そして9月6日の今も、支援できることは残されています。
※本記事は2026年9月6日時点で確認した熊本県など公的機関の公表情報を基に作成しています。災害ボランティアの募集人数、活動日、受付条件、バス運行、応急仮設住宅の整備・入居状況は変更される場合があるため、参加・申請前には必ず最新の公式情報をご確認ください。
被災から、もうすぐ2か月。熊本では今も災害ボランティアの活動が続き、 無料ボランティアバスも走るなど、多くの人の力が被災地へ届けられています。
仮設住宅の整備も進み、被災された方々が次の暮らしへ踏み出せるよう、 市町村、熊本県、国、そして全国から集まる支援の力が復旧・復興を支えています。
それでも、熊本の復興はまだ途中です。 現地へ行くことができなくても、私たちにできる応援があります。
熊本へ伝えたい言葉がありましたら、 下のボタンから応援メッセージをお寄せください。

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