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はじめに
日本では、地震や台風、豪雨などの自然災害が毎年発生しています。
温暖化により、災害はいつ起こるか分からず、外出先で被災する可能性もあります。
そのため、自宅に備蓄品を用意するだけでは十分とはいえません。
普段から最低限の防災グッズを持ち歩き、万が一の事態に備えておくことが大切です。
最近では、かさばらないコンパクトな防災ポーチや、防災用品をウォーターボトルに収納する「防災ボトル」をバッグに入れて持ち歩く人も増えています。
実際に、警視庁でもSNSを通じて「防災ボトル」を紹介しており、外出先での防災対策として注目されていますので、ご自身に必要なアイテムを考えてみるのもよいでしょう。
荷物が重くなると、持ち歩くことが負担になり、結果として家に置きっぱなしになってしまがちです。毎日無理なく持ち歩ける量にまとめ、自分や家族に必要なものを優先して準備することが大切です。
一方、自宅には飲料水や食料などの備蓄品、そして避難するときに持ち出す防災リュックを準備しておく必要があります。
しかし、防災用品を一から揃えようとすると、何を買えばよいのか分からず、気が付けば予算が大きく膨らんでしまうことも少なくありません。

そこで今回は、常に持ち歩きたい防災グッズとして、約2万円を目安に、必要な防災用品を無理なく揃える方法をご紹介します。
「防災グッズに2万円もかかるの?」と驚かれる方もいるかもしれません。
しかし、この金額は、災害時に本当に困らないための最低限の備えを目安にしたものです。
命を守るために必要なものを積み重ねていくと、最低でもおおよそ2万円前後になります。
この記事を最後まで読んでいただければその理由が分かるようになっています。
もちろん、すべてを一度に購入する必要はありません。ご家庭にあるものを活用しながら、少しずつ買い足していけば、家計への負担を抑えながら無理なく備えることができるはずです。
ぜひ、ご自身やご家族の防災対策にお役立てください。
では、早速始めます。
備蓄の基本

備蓄は最低1週間分必要です。
特に発災後72時間は何よりも人命救助が優先されるため、その間は支援物資もあてにできず、備蓄で生活する必要があります。
また、一般的に1週間は最低限のライフライン復旧が見込めない期間であり、買い物をしなくてもよいように備蓄します。
災害への備えというと、防災リュックだけを準備すれば安心だと思われがちですが、それだけでは十分ではありません。
大切なのは、
の3つに分けて考えることです。
防災用品は、必ずしも専用の商品だけを揃える必要はありません。普段から使っている日用品の中にも、災害時に役立つものがたくさんあります。日常生活の延長として備えることで、無理なく防災対策を続けることができます。
また、備蓄品を1か所にまとめて保管するのではなく、玄関や寝室、収納、車の中などに分散して置いておくことも大切です。地震などで家具が倒れ、保管場所へ近づけなくなることも考えられるためです。
さらに、非常用持ち出し袋は家族一人ひとりに用意しましょう。大人用だけでなく、子どもや高齢者には、それぞれの年齢や体力に合わせた内容にすることが重要です。避難時にすぐ持ち出せるよう、玄関や勝手口など取り出しやすい場所へ置いておくことをおすすめします。
また、食品や飲料水は賞味期限があるため、一度購入したら終わりではありません。普段の生活で少しずつ消費し、使った分だけ買い足す「ローリングストック」を取り入れることで、常に新しい備蓄品を維持できます。
👉政府広報オンライン 今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方
東京備蓄ナビ 防災備蓄の心構え「普段使っている物を少し多めに」

災害への備えは、一度にすべて揃える必要はありません。
ローリングストックを取り入れながら、普段の生活の中で少しずつ備えていくことが大切です。
そのため、備蓄の基本ポイントは次のようになります。
- 🥤 飲料水・食料は最低3日分、できれば7日分を備蓄する
- 🔄 ローリングストックを取り入れ、使った分だけ買い足す習慣をつける
- 🎒 非常用持ち出し袋は家族一人ひとり用意する
- 🏠 備蓄品は家の中で分散保管し、取り出しやすい場所へ置く
- 👶 乳幼児・高齢者・持病のある方・ペットがいるご家庭は、それぞれに必要なものを追加する
日頃から少しずつ備えておくことで、いざというときの不安を減らし、ご自身や大切な家族の命を守ることにつながります。
防災の基本となる備蓄リスト

家庭で備蓄するものは、
の3つに分けて準備すると管理しやすくなります。
特に、乳幼児や高齢者、持病のある方、食物アレルギーのある方がいる家庭では、支援物資だけでは十分に対応できない場合があります。必要なものは各家庭で備えておきましょう。
食品
最低3日分、できれば7日分を目安に備蓄します。

おすすめしたいのは「特別な非常食だけを備える必要はない」ということです。
普段から食べ慣れているレトルト食品や缶詰、カップスープ、お菓子などを少し多めに買い置きし、食べた分だけ買い足す「ローリングストック」を取り入れると、無理なく備蓄を続けられます。
災害時はライフラインが止まることも想定し、水やお湯がなくても食べられる食品や、調理不要の食品を中心に備えておくことが大切です。さらに、乳幼児や高齢者、持病のある方、食物アレルギーのある方がいるご家庭では、それぞれに必要な食品も忘れずに準備しておきましょう。
「何を備えるか」だけでなく、「普段から食べ慣れているか」も重要なポイントです。
衛生用品
避難生活では衛生環境が悪化しやすいため、感染症対策としても重要です。

お伝えしたいのは「衛生用品は家族の健康を守るために欠かせない備え」ということです。
災害時は断水や停電により、普段どおりに手洗いや入浴ができず、衛生環境が悪化しやすくなります。そのため、マスクやウェットティッシュ、アルコール消毒液、携帯トイレ、ティッシュ、常備薬などは、少し多めに備えておくと安心です。
また、乳幼児がいるご家庭ではおむつやおしり拭き、高齢者がいるご家庭では介護用品や口腔ケア用品など、ご家族に合わせた衛生用品も忘れずに準備しておきましょう。
衛生用品は、使用期限や在庫を定期的に確認しながら、無理なく備蓄を続けていくことが重要なポイントです。
日用品
生活を支えるための必需品も忘れずに備えておきましょう。

おすすめしたいのは「普段使っている日用品を少し多めに備える」という考え方です。
災害時は停電や断水の影響で、いつもの生活用品が手に入らなくなることがあるので、日常生活で役立つものを普段から少し多めに準備しておくと安心です。
日用品は、災害時の不便を減らし、いつもの生活に少しでも近い環境を保つための大切な備えです。必要なものを少しずつ揃え、定期的に見直す習慣をつけることが大切です。
これらを一度に揃える必要はありません。まずは生活に欠かせないものから購入し、毎月少しずつ買い足していくことで、家計への負担を抑えながら防災対策を進めることができます。
非常用持ち出し袋も準備しておきましょう
備蓄品とは別に、避難時にすぐ持ち出せる非常用持ち出し袋も準備しておきましょう。
非常用持ち出し袋には、避難所で最初の1~2日を過ごすために必要なものを入れます。
重すぎると避難の妨げになるため、無理なく背負える重さにまとめることが必須です。
また、防災リュックは押し入れの奥にしまい込まず、玄関や寝室の出入口など、すぐ持ち出せる場所へ保管しておきましょう。
普段から持ち歩きたい防災グッズ

災害は、自宅にいるときだけでなく、通勤・通学中や旅行先、買い物中など、外出先でも突然発生する可能性があります。
だからこそ、自宅での備蓄だけでなく、普段から持ち歩ける防災グッズを準備しておくことが大切です。

ここでは、バッグやリュックに無理なく入るサイズの防災グッズをご紹介します。一つ一つは小さな備えですが、いざという場面では命を守る大きな助けになります。
🎒 普段から持ち歩きたい防災グッズと選び方のポイント
① モバイルバッテリー
スマートフォンは、家族との連絡や災害情報の確認、地図の利用などに欠かせません。10,000mAh程度の容量があれば、約2~3回充電できます。充電残量は定期的に確認しましょう。
② 口腔用ウェットシート
水が使えない状況でも口の中を清潔に保つことができます。特に高齢者は口腔内が不衛生になると誤嚥性肺炎のリスクも高まるため、ノンアルコールタイプがおすすめです。
③ ホイッスル
建物の倒壊などで閉じ込められた場合、大声を出し続けるよりも効率よく居場所を知らせることができます。バッグのファスナーなど、すぐ使える場所に取り付けておきましょう。
④ 携帯トイレ
携帯トイレは、災害時にトイレが使えなくなったときに備えて、最低でも1~2回分を普段から持ち歩いておくと安心です。選ぶ際は、コンパクトで防臭性・吸水性に優れたものを選ぶと、バッグの中でもかさばらず安心して携帯できます。災害時はトイレが使用できないことも珍しくありません。1回分でも持ち歩いておくと安心です。コンパクトなタイプなら防災ポーチにも収まります。
⑤ マスク
避難所では感染症対策だけでなく、ほこり対策にも役立ちます。個包装タイプを3~4枚入れておくと衛生的です。
⑥ 身分証明書のコピー
免許証やマイナンバーカードなどのコピーを防水ケースに入れて携帯しておくと、本人確認が必要な場面で役立ちます。原本ではなくコピーを持ち歩くと安心です。
⑦ ポリ袋
濡れた衣類を入れる、ごみ袋にする、簡易手袋として使うなど用途はさまざまです。数枚と輪ゴムを一緒に入れておくと便利です。
⑧ 飲料水
500mlのペットボトルを1~2本程度持ち歩くと安心です。暑い時期は特に水分補給が重要になります。飲んだ分は新しいものに入れ替えることも大切です。
⑨ 大判ハンカチ
手を拭くだけでなく、応急処置や防寒対策、目隠しなど幅広く活用できます。普段使いとは別に1枚用意しておきましょう。
⑩ 現金
停電時はキャッシュレス決済が使えない場合があります。
- 千円札×2枚(ガソリン代)
- 100円玉×5枚(自動販売機での飲料水代)
- 10円玉×10枚(公衆電話代)
のように、お札や小銭の現金を多めに用意しておくと安心です。
⑪ 携帯食
シリアルバーや栄養補助食品など、賞味期限が長く手軽に食べられるものがおすすめです。食べた分は補充する習慣をつけましょう。
⑫ ヘッドライト
懐中電灯よりも両手が使えるため、夜間の避難や作業に便利です。軽量でコンパクトなタイプを選びましょう。
⑬ 携帯ラジオ
停電時でも災害情報を入手できます。軽量でコンパクトなワイドFM対応で乾電池式のものがおすすめです。
⑭ エマージェンシーブランケット
エマージェンシーブランケットは、体温の低下を防ぐための軽量なアルミシートで、防寒だけでなく、雨よけや風よけ、敷物、目隠しなど幅広い用途で活躍します。選ぶ際は、一般的なアルミシートよりも音が出にくい静音タイプがおすすめです。避難所ではガサガサと大きな音が周囲の迷惑になることがあるため、静音タイプなら周りを気にせず使用できます。また、一度開封すると元の大きさに戻しにくい製品もあるため、予備を1枚用意しておくと安心です。
⑮ 乾電池
ラジオやライトなどの予備電源として必要です。使用する機器に合わせたサイズを準備しておきましょう。
⑯ メモ帳・油性ペン
連絡先や伝言を残したり、避難所で必要事項を記入したりするときに役立ちます。濡れても書きやすい油性ペンがおすすめです。
⑰ 防災リュック
専用の防災リュックでなくても構いません。普段使っているリュックでも十分です。両手が空き、背負いやすいものを選びましょう。
公的機関の防災グッズ関連では、広島県の「防災グッズ一覧」が詳しく参考になります。
2万円で防災リュックに入る防災グッズと価格一覧

ここでは、比較的購入しやすい価格帯を目安に、約2万円で揃えられる防災グッズをご紹介します。
価格は購入時期や販売店によって変動するため、あくまでも目安としてご覧ください。
防災グッズとおおよその価格
| 防災グッズ | 価格 |
|---|---|
| モバイルバッテリー | 約2,500円 |
| 口腔用ウェットシート | 約500円 |
| ホイッスル | 約700円 |
| 携帯トイレ(5回分) | 約1,500円 |
| マスク | 約1,000円 |
| 身分証明書のコピー | 0円 |
| ポリ袋 | 約300円 |
| 飲料水(500ml×2本) | 約400円 |
| 大判ハンカチ | 約700円 |
| 現金 | 約2,700円 |
| 携帯食 | 約1,500円 |
| ヘッドライト | 約1,500円 |
| 携帯ラジオ | 約2,000円 |
| エマージェンシーブランケット | 約1,000円 |
| 乾電池 | 約700円 |
| メモ帳・油性ペン | 約500円 |
| 防災リュック | 約2,500円 |
合計:約20,000円

すでに自宅にあるリュックやタオル、ポリ袋などを活用すれば、さらに費用を抑えることも可能です。
無理をして高価な商品を揃える必要はありません。
まずは「必要なものを揃える」ことを優先し、少しずつ買い足していきましょう。
チェックリストを印刷
\下記のチェックリストをプリンタで印刷できます/
一度「使ってみる」ことをおすすめします
防災リュックは、購入して玄関に置いたままでは本当の備えとはいえません。
いざというときに「重くて持てない」「必要なものが取り出せない」と気付くのであれば、意味がありません。
そこでおすすめしたいのが、防災リュックを実際に背負って近所を10〜15分歩いてみることです。
✅ 実際に確認しておきたいポイント
また、季節によって必要なものも変わります。
夏は熱中症対策として塩分補給タブレットや冷感タオル、冬は防寒着やカイロなどを追加するだけでも安心感が大きく変わります。
防災グッズは、「持っていること」が目的ではありません。
「災害時にすぐ使える状態」にしておくことが何よりも大切です。
年に一度でも構いませんので、ご家族と一緒に防災リュックの中身を確認し、実際に背負ってみる機会をつくってみてください。それが、本当の意味での防災対策につながります。
まとめ
防災対策は、一度に完璧を目指す必要はありません。
まずは普段持ち歩ける防災グッズを準備し、自宅には備蓄品と非常用持ち出し袋を用意することから始めてみましょう。
今回ご紹介した内容であれば、約2万円を目安に、災害時に本当に役立つ防災用品を無理なく揃えることができます。
災害はいつ起こるか分かりません。しかし、日頃から少しずつ備えておくことで、自分自身はもちろん、大切な家族の命を守ることにつながります。
ぜひこの記事を参考に、ご家庭に合った防災対策を始めてみてください。
ご家庭に合った備えを無理なく続けることが大切です。
防災に関するご相談・お問い合わせは、下記よりお気軽にご連絡ください。
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