緊急地震速報を聞いたら、するべきこと

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か行

はじめに

緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。

その短い間に身を守るための行動を取る必要があります。

また、この短い間に行動を起こすためには、緊急地震速報が発表されたことを即座にわかるよう専用の音(報知音)を覚えておく必要があります。

緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。

ふだんから、家屋の耐震化や家具の固定など、地震に備えましょう。

まわりの人にも声をかけながら、あわてず、まず身の安全を確保しましょう。

緊急地震速報に関する動画

 緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。 緊急地震速報を見聞きした時に取るべき行動について解説した動画がありますので、ぜひご覧ください。
 
政府インターネットテレビ「緊急地震速報~その時どう動く?「数秒間の心がまえ」」

(2022年3月公開)

 

行動の具体例

周囲の状況により具体的な行動は異なります。日頃からいざという時の行動を考えておきましょう。

屋内にいるとき

家庭では

  • 家具の移動や落下物から身を守るため、頭を保護しながら大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れる
  • 慌てて外に飛び出さない
  • 料理や暖房などで火を使っている場合、その場で火を消せるときは火の始末、火元から離れているときは無理に火を消しに行かない
  • 扉を開けて避難路を確保する

人がおおぜいいる施設では

  • 慌てずに施設の係員や従業員などの指示に従う
  • 従業員などから指示がない場合は、その場で頭を保護し、揺れに備えて安全な姿勢をとる
  • 吊り下がっている照明などの下から退避する
  • 慌てて出口や階段に殺到しない

乗り物にのっているとき

自動車運転中は

  • 後続の運転手が緊急地震速報を聞いているとは限らないため、自動車運転中は、慌てて急ハンドルや急ブレーキをかけず緩やかに速度を落とす
  • ハザードランプを点灯して周りの車に注意を促し、道路の左側に停止する

緊急地震速報を見聞きしても、そこで慌ててしまうと適切な対応ができません。

緊急地震速報を活用して、いつ、どこにいても落ち着いて身を守る行動をとれるようにするためには、実際に体を動かす訓練をしておくことも重要です。

地方自治体や行政機関などが、訓練用の緊急地震速報を放送して訓練を行うことがありますので、こうした機会に積極的に参加して、身を守る行動の訓練をしておきましょう。

訓練の方法や教材などについては、気象庁のホームページ「緊急地震速報を活用した訓練について」で紹介されていますので、ぜひご覧ください。

緊急地震速報の仕組み

地震が発生すると、震源からは揺れが波(地震波)となって地面や地中を伝わっていきます。地震波は主に2種類の波があり、速いスピードで伝わる波をP波、伝わるスピードは遅いが揺れは強い波をS波といいます。
緊急地震速報は、P波とS波の伝わる速度の差を利用して、震源に近いところにある地震計がP波を検知すると、震源の位置や地震の規模、震度等を瞬時に計算・予想し、S波が伝わってくる前に強い揺れが来ることをお知らせするものです。また、観測点に揺れが到達し、周辺地域に強い揺れが来ることが予想される場合は、その旨あわせてお知らせします。
素早く緊急地震速報を提供するために、地震の観測から震度等の予想・発表までを全て自動で処理しています。
気象庁では、地震波が2か所以上の観測点で観測され、最大震度が5弱以上と予想される場合に、緊急地震速報を発表します。
観測点を2か所以上とするのは、地震計近辺への落雷などによる誤報を避けるためです。

(資料:気象庁)

緊急地震速報についての注意点

  • 緊急地震速報では、その仕組みのために、次のような限界があることをよくご理解のうえで利用してください。
  • 緊急地震速報は、地震が発生してから、その揺れを検知し、解析して発表する情報ですので、発表してから強い揺れまでの時間は僅かしかありません。
  • 地震データの解析や伝達などに一定の時間(数秒程度)がかかるため、震源に近い地域やいわゆる「直下型地震」などの場合は、緊急地震速報が強い揺れの到達に間に合わないことがあります。
  • 少ない観測点での短時間の観測データから予想するため、予想震度はプラスマイナス1階級程度の誤差を伴います。
  • 地震の規模(マグニチュード)が大きい場合や、地震観測網から遠い場所で発生した地震などでは、誤差が大きくなることがあります

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