――命を守る「いま・すぐ・できる」行動と、備えのすべて――
近年の線状降水帯やゲリラ豪雨では、アンダーパス(立体交差のくぼ地)や川沿いの低地で瞬時に道路が冠水するケースが増えています。車は便利ですが、水の前ではとても脆弱。だからこそ「通らない」「早く離れる」「すばやく脱出する」の3本柱が、生死を分けます。本稿では、国の公式資料とJAF(日本自動車連盟)の検証に基づき、水没時の実践手順・NG行為・事前の備えを、落ち着いて実行できるよう分かりやすくまとめました。いざというときに備えましょう!!

1|まず大原則:「冠水路は通らない」—判断の基準
覚えておく一言:「見えない水深=見えない危険」。視界良好でも、水の中は別世界です。
2|万一、冠水に突っ込んだ・浸水が始まったら??
黄金の手順(6ステップ)
合言葉は「ベ・マド・コド・ソト・タカ・ツウ」
(ベ)ルト外す →(マド)を開ける →(コ)どもを先に →(ド)アではなく窓から →(ソト)へ出る →(タカ)い所へ →(ツウ)報する)
- 🔓シートベルトを外す(ベ)
落ち着いて、自分→同乗者→子どもの順ではなく、子どもを抱える準備のためにまず自分の自由を確保。チャイルドシートはバックル操作を優先し、難しければカッターで切る(常備推奨)。国土交通省 - 🪟窓を開ける(マド)
最優先は「窓」です。電装が生きているうちにパワーウィンドウを開ける。時間との勝負。水位が上がると窓・ドアは開きにくくなります。JAF(日本自動車連盟) - 👶子どもを先に(コ)
子ども→高齢者→同乗者→運転者の順で窓から外へ。外は流れがある場合もあるため、車体に沿ってつかまりながら姿勢を低くして移動します(流れがある場所は極めて危険。無理は禁物)。 - ⛔ドアではなく、窓から出る(ド)
水圧でドアはほぼ開きません。窓が開かない場合は脱出用ハンマーで割る。フロントガラス(合わせガラス)は割れません。まずサイドやリアを狙います。国土交通省 JAF(日本自動車連盟) - 🏃外に出たら、とにかく高い所へ(ソト→タカ)
車はあっという間に流されます。堤防・盛り土・階段など一段でも高い場所へ。マンホールの蓋が外れていることがあるので、足元は慎重に。 - ☎️安全を確保したら通報(ツウ)
119(消防・救急)/110(警察)へ。河口・海岸部なら118(海上保安庁)も念頭に。 場所の目印(看板・橋名・緯度経度)を伝えましょう。
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車内外の水圧差が小さくなるまで水が満ちるのを待ち、ドアを少しだけ開けるという最後の手段があります。恐怖心が強い方法ですが、手順として公式資料にも記載があります。大きく息を吸って足でドアを押し、開いた瞬間に車体に沿って外へ。国土交通省
3|🛠️「窓を割る」—知っておくべき技術と落とし穴
4|⚡EV・ハイブリッド車はどうする?
5|🚫脱出後に“絶対してはいけない”こと(NG集)
6|👪同乗者別・状況別のポイント
7|🎒事前の備え(チェックリスト)~車内に固定しておこう~
◎クルマ備品
◎運転前に見る情報
8|❓「それ、ほんと?」よくある誤解Q&A
Q1:パワーウィンドウはすぐ動かなくなる?
A:早ければ停止しますが、最初の“短い時間”は動く場合も。だからこそ「まっ先に窓」が鉄則です。浸水が進み電装が濡れると停止する可能性が高まります。JAF(日本自動車連盟)
Q2:フロントガラスを割れば早い?
A:不可。フロントは合わせガラスで脱出ハンマーでも割れません。サイド/リア(強化ガラス)を狙います。国消センター
Q3:車が沈んだら、すぐドアをこじ開ければいい?
A:原則は窓。どうしても窓がダメな場合だけ、水位が満ちて圧差が減ってからドアを少しだけ開ける「最後の手段」。公式資料でも触れられています。国土交通省
Q4:水が引いたから、エンジンをかけても大丈夫?
A:厳禁。内部損傷や発火の恐れがあるため、けん引→点検が基本です。JAF(日本自動車連盟)
9|「その後」の手続き・衛生・保険の心得
10|🧭 一目で分かる行動チャート(保存推奨)
① 冠水路に差しかかった(停車可)
② 冠水路に入って止まった/水が入ってきた
③ 水が引いた
11|最後に:車は「道具」、命は「唯一無二」
水の事故は、普段どおりの判断(正常性バイアス)が思わぬ落とし穴になります。“少しの無理”が、命取り。
通らない勇気、早めの離脱、そして脱出の手順を体で覚えておくこと。この3つが、ご自身と大切な人を守ります。
どうかこの記事を家族で共有し、車内の定位置にハンマーを、スマホに「キキクル」や「川の防災情報」を。その準備こそ、最上の「対処法」です。JAF(日本自動車連盟)
参考にした公的情報・検証
※本記事は平時に読むためのガイドです。現場の状況・自治体や警察・消防の指示が最優先であることをご理解ください。
🔗 参考リンク(一次情報)

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