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地震から逃げられた。家族も無事だった。
そこで、防災は終わりではありません。
車の中で何日も眠る。避難所で慣れない生活を送る。壊れた自宅で生活を続ける。暑い中、泥や家財を片付ける――。
こうした「助かった後」の生活の中にも、命を脅かす危険があります。
その危険に気づくために作られたのが、スマートフォンから無料で使えるWebアプリ、
「あしたを守る、からだチェック −避難生活のセルフケア−」
です。
アプリのインストールも、会員登録も必要ありません。
そして、このアプリが作られた背景を知ると、単なる「便利な防災アプリ」として紹介することはできません。
これは、過去の災害関連死を教訓に、「生き延びた命を、明日も守り抜く」ために作られたツールだからです。
「本当に役立つ防災アプリ」を教えてください
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それでは、早速見ていきましょう。
普通の「防災アプリ」とは少し違う
防災アプリというと、
「地震が来ます」
「大雨警報が発表されました」
「この避難所へ逃げてください」
といった情報を知らせるものを想像するかもしれません。
ところが「あしたを守る、からだチェック」が見ているのは、もっとその先です。
避難した後の体と心です。
災害関連死を考える会は、避難生活では「自分は大丈夫」と思っているときにも、体や心にさまざまな変化が起きることがあると説明しています。
その小さな変化に本人や家族、周囲の人が気づき、必要な支援につなげる。
そこに、このアプリの大きな意味があります。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 🚗 避難環境から調べる | 車中泊、在宅避難・片付け、避難所など、今いる環境に合わせて確認 |
| ⚠️ リスクを知る | 深部静脈血栓症、熱中症、感染症、誤嚥性肺炎など、避難生活で注意したい危険を知る |
| 🥤 対策を確認する | 水分補給や運動など、今日から行える対策を確認 |
| ☑️ 毎日の状態を確認 | 5つの健康サインをチェック |
| 📱 スマホで記録 | 毎日の状態を端末に記録できる |
| 🤝 周囲を見守る | 本人だけでなく家族などの変化に気づくきっかけにする |
| 🆘 支援につなげる | 相談・支援につながる情報を確認する |
登録・インストールは不要です。
スマートフォンのブラウザから、そのまま利用できます。
さらに毎日のチェック記録は、案内によると利用者自身の端末内に保存され、外部へ送信されません。
つまり、
「被災してからダウンロードして設定して、アカウントを作って……」
という面倒な作業をできるだけ減らした設計です。
▶ 「あしたを守る、からだチェック」を開く
https://sadahiro-law.com/life/

なぜ「助かった後」に命を落とすことがあるの?
ここが、このアプリを紹介するうえで最も伝えたいところです。
災害によって建物が倒壊したり、津波に巻き込まれたりして亡くなるケースだけが「災害による死」ではありません。
避難生活による体調悪化や持病の悪化など、災害をきっかけとして亡くなる「災害関連死」があります。
そして怖いのは、その原因が必ずしも目に見えるとは限らないことです。
車の中でじっとしている。
トイレへ行きたくないから水を控える。
食欲がない。
薬がなくなってきた。
口の中を清潔にできない。
片付けに夢中になって休まない。
眠れない。
「みんな大変だから」と体調不良を言い出せない。
一つひとつを見ると、「命に関わること」とまでは思わないかもしれません。
しかし、災害後の特殊な環境では、こうした小さな変化が重なっていきます。
だからこそ、
「昨日と何か違わないか」
に気づくことが大切なのです。
「今どこで避難しているか」から考えられる
「あしたを守る、からだチェック」の分かりやすいところは、医学用語から調べ始める必要がないことです。
自分が置かれている状況から考えられます。
たとえば、
「いま車で寝泊まりしている」
のであれば、車中泊に関係する情報を見れる。

「自宅に戻ったけれど片付けを続けている」
のであれば、在宅避難や片付け作業に関する情報を見れる。

「避難所で生活している」
のであれば、その環境で起こりやすい問題を見れる。

この考え方は、被災して混乱しているときには非常に分かりやすいもので、大変助かります。
| 今の状況 | 特に意識したいこと |
| 🚗 車中泊 | 長時間同じ姿勢、水分不足、足を動かす機会の減少など |
| 🏠 在宅避難 | 体調変化、薬、食事・水分、生活環境の悪化など |
| 🧹 片付け作業 | 暑さ、疲労、水分不足、無理な連続作業など |
| 🏫 避難所 | 感染症、運動不足、食事、睡眠、口腔環境など |
| 🪥 お口のケア | 口腔内を清潔に保つこと、誤嚥性肺炎などへの注意 |
※実際の症状や体調に異常がある場合、このアプリだけで判断せず、医療機関や避難所の医療・保健スタッフなどへ相談してください。
「動かないこと」の危険
地震の後、
「余震が怖くて家では眠れない」
「避難所には入りづらい」
「ペットがいる」
「車のほうが落ち着く」
などの理由から、車中泊を選ぶことがあります。
しかし、車はもともと「何日も生活するための部屋」ではありません。
狭い座席で長時間同じ姿勢を続ければ、足を動かす機会が減ります。
さらに、
「トイレが近くなるから」
という理由で水分を控えてしまうこともあります。
こうした環境で注意したいものの一つが、深部静脈血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群につながるリスクです。
このアプリでは、車中泊という環境を選んだ人が、自分に関係する危険と対策を確認できるようになっています▼

車中泊で、家族で確認したいこと
| チェック | 意識したい行動 |
| 水分 | トイレを心配して極端に控えない |
| 足 | 同じ姿勢を続けず、可能な範囲で動かす |
| 休息 | 車外に出られる安全な環境なら適度に体を動かす |
| 体調 | 昨日と違う変化がないか確認する |
| 家族 | 高齢者など本人が言い出しにくい変化にも目を向ける |
「車の中にいれば安全だから大丈夫」。
そこで終わらないことが大切です。
地震から逃れるための車が、その後の健康リスクを生む場所にならないようにする。
このアプリを車中泊する人に知ってほしい大きな理由です。
「食べること」にも危険が潜んでいる
避難所に到着すると、
「これでひとまず安心した」
と思うかもしれません。
しかし、避難所でも体への負担は続きます。
大勢の人との共同生活。
慣れない寝床。
睡眠不足。
食生活の変化。
水分不足。
ストレス。
運動不足。
衛生環境の変化。
特に高齢者や持病のある人については、本人が「大丈夫」と言っていても周囲が気づいてあげたいところです。
災害関連死を考える会の事例集について報じたKABの報道では、過去の災害で避難所生活を送っていた80代男性の事例が紹介されています。
慣れない環境で嚥下機能が低下し、配布された備蓄食をのどに詰まらせ、亡くなった事例です。
そこで示されている対策には、こまめな水分摂取や、ストレス下では誤嚥しやすいことを踏まえて一口を小さくするといった内容があります。
これは非常に考えさせられる事例です。
「食べ物が届いたから大丈夫」
ではありません。
その人が安全に食べられる状態なのか。
そこまで見る必要があるのです。

「歯磨き」が命を守ることも
防災用品というと、
水、非常食、懐中電灯、モバイルバッテリー、防災ラジオ……。
こうしたものを思い浮かべるでしょう。
ところが避難生活では、お口のケアも非常に大切です。
アプリでも「お口のケア」が独立した項目として扱われています。▼

避難生活が続けば、普段通り歯を磨けなくなることがあります。
水が不足している。
洗面所が混雑している。
歯ブラシを持って逃げられなかった。
疲れていて歯磨きまで気が回らない。
こうしたことは十分あり得ます。
特に高齢者では、口腔内の衛生状態と誤嚥性肺炎の問題にも注意しなければなりません。
防災というと「逃げること」ばかりを考えがちですが、
歯ブラシ一本も、避難生活では命を守る備えになり得る。
この視点は、平時の防災用品選びにも加えておきたいところです。
片付けを頑張りすぎてませんか?
災害後、自宅に戻ると目の前には大量の作業があります。
泥を出す。
濡れた家具を運ぶ。
壊れたものを処分する。
床を掃除する。
家財を整理する。
被災した本人ほど、
「早く元に戻したい」
という気持ちになります。
その結果、休憩を後回しにしてしまうことがあります。
しかし、暑い時期の作業では熱中症にも注意しなければなりません。
水分を取る。
休む。
無理をしない。
体調がおかしければ作業を止める。
当たり前に見えることほど、被災直後にはできなくなることがあります。
アプリの5つのチェック項目に「休憩」が入っている意味は、ここにもあります。▼

「毎日5つ」を記録できること
このアプリで特に注目したいのが、毎日の5つの健康サインです。▼

確認する内容は非常にシンプルです。
毎日確認したい5項目
| 毎日のチェック | なぜ確認したいのか |
| 💧 水分 | 避難生活では水分を控えてしまうことがある |
| 🦵 足を動かす | 車中泊などでは長時間同じ姿勢になりやすい |
| 🪥 口の中を清潔に | 避難生活では口腔ケアが後回しになりやすい |
| 💊 薬が手元にあるか | 持病の薬を切らさないために確認 |
| 🛌 休憩 | 片付けや避難生活で無理を続けないため |
難しい健康診断ではありません。
だからこそ、毎日続けやすい。
そして大切なのは、今日だけを見るのではなく、
「昨日と比べてどうなのか」
を見ることです。
こうした変化は、本人より家族のほうが気づく場合があります。
アプリを「自分だけの健康管理」と考えず、
家族を見守るためのチェック表
として使うのも一つの方法です。
「災害関連死を考える会」とは
ここまで読むと、
「なぜ、ここまで災害関連死に特化したものが作られたのだろう」
と思うかもしれません。
背景には、実際に災害関連死で大切な家族を失った人たちの経験があります。
熊本朝日放送(KAB)は、2016年熊本地震で当時4歳だった娘・花梨ちゃんを災害関連死で亡くした宮﨑さくらさんが、今回の地震を受け、遺族らで作る会に呼びかけて事例集を作成したと報じています。
宮﨑さんが伝えているのは、
「小さな変化に気づく」
ということです。
過去の災害で亡くなった人たちの事例を知ることを、これから生きる人の命を守ることにつなげる。
その思いが、この事例集、そしてWebアプリにつながっているのです。
このWebアプリは、突然ゼロから作られたものではありません。
「災害関連死を考える会」が作成した、
『生き延びた命を、明日も守り抜くために ~災害関連死を防ぐ、環境別のリスクと対策事例集~』
をもとにしています。
同会によると、東京弁護士会所属の貞弘貴史弁護士の協力によって、この内容をもとにしたアプリと紹介動画が制作されました。
事例集では、
車中泊・避難所・在宅避難など、避難環境ごとに起こり得るリスクと、その予防・対策
がまとめられています。
▶ 災害関連死を考える会「令和8年熊本地震で被災された皆さまへ」
https://drd-saigonokoe.themedia.jp/pages/9927761/page_202608092156
▶ アプリ版の公式紹介
https://drd-saigonokoe.themedia.jp/posts/59125425
▶ 「あしたを守る、からだチェック」Webアプリ
https://sadahiro-law.com/life/
紹介動画も公開されています。
▶ アプリ紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=Rch7vTWw79I
動画は約1分14秒と短いため、被災時に初めてアプリを使う人にも紹介しやすいでしょう。
ぜひ、シェアしてください。
このアプリを知ってほしい人を整理すると、かなり幅広いことが分かります。
| 使ってほしい人 | 使い方 |
| 被災した本人 | 自分の体調変化を毎日確認 |
| 車中泊している人 | 水分・運動などを確認 |
| 避難所生活をしている人 | 環境特有のリスクを知る |
| 在宅避難している人 | 周囲から見えにくい体調悪化を確認 |
| 高齢者の家族 | 本人が言わない小さな変化を見る |
| 持病のある人・家族 | 薬などの状態を確認 |
| 災害ボランティア | 被災者への声かけの参考にする |
| 避難所支援者 | 健康状態を見る視点の一つとして活用 |
| 被災していない人 | 平時から災害関連死について知る |
実は公式サイトも、被災者だけに使ってほしいとはしていません。
避難生活を送っている人はもちろん、
平時から自分や大切な人の命と健康を守る備えとして活用してほしいとしています。
ここがとても大切です。
災害が起きてから、
「災害関連死って何だろう?」
「車中泊では何に気をつければいい?」
と調べるのでは遅いときがあります。
今、一度だけでもアプリを開いてみる。
それだけでも防災になります。
防災リュックに入れられない防災用品
水は防災リュックに入れられます。
非常食も入れられます。
ライトも入れられます。
薬も入れられます。
でも、
「避難した後、何に気をつければいいかという知識」
はリュックの中には見えません。
このアプリは、ある意味、
スマートフォンの中に入れておく防災用品
なのかもしれません。
しかも、登録不要。
インストール不要。
無料で利用できます。
だからこそ、災害が起きていない今、一度開いてみてください。
そして可能であれば、家族にも教えておいてください。
この記事を読んで、
「いいアプリだな」
と思っただけで閉じてしまうのは、少しもったいないと思います。
たとえば家族LINEに、
「災害の後の体調チェックに使えるらしい。念のため送っておくね」
とURLを送っておく。
スマートフォンのお気に入りに登録しておく。
高齢の両親のスマートフォンで一度開いておく。
地域の防災担当者に知らせる。
災害ボランティア仲間と共有する。
それだけでも、この情報が本当に必要になったときに見つけやすくなります。
▶ あしたを守る、からだチェック
https://sadahiro-law.com/life/

まとめ│明日も、しっかり生きるために
地震が起きた瞬間、私たちは必死に命を守ります。
机の下に入る。
建物から逃げる。
津波から逃げる。
避難所へ向かう。
家族の安否を確認する。
ところが、本当の避難生活はそこから始まります。
車中泊が続くかもしれない。
水が十分に飲めないかもしれない。
眠れない日が続くかもしれない・・・。
そして本人は、
「自分より大変な人がいるから」
と体調不良を我慢してしまうかもしれません。
だからこそ、本人だけに任せない。
そして、
「大丈夫?」
と声をかける。
「あしたを守る、からだチェック」は、その小さな行動を始めるきっかけになるWebアプリです。
災害関連死を考える会が伝えている言葉があります。
「生き延びた命を、明日も守り抜くために」
地震から逃げ切った命を、その後の避難生活で失わないために。
「いざというときの防災集」でも、このアプリを多くの方に知っていただきたいと思います。
防災は、逃げて終わりではありません。
逃げた後の命まで守ってこそ、本当の防災です。
▶ 無料Webアプリ「あしたを守る、からだチェック」
https://sadahiro-law.com/life/
▶ 災害関連死を考える会
https://drd-saigonokoe.themedia.jp/
▶ 令和8年熊本地震で被災された方への資料
https://drd-saigonokoe.themedia.jp/pages/9927761/page_202608092156
※本記事は2026年8月28日時点で確認できる「災害関連死を考える会」の公式情報、Webアプリの案内、被災者支援情報、報道内容などを確認して構成しています。医療上の判断が必要な場合は、アプリのみで判断せず医療機関や専門職へ相談してください。
「本当に役立つ防災アプリ」を
教えてください
📱「こんな防災アプリ、あったら教えてほしい!」
💡「このアプリ、使ってみたら本当に便利でした」
🚗「車中泊や避難生活で役立つ機能があります」
👨👩👧「高齢の両親や家族にも使ってほしいです」
分かる範囲でお寄せください。

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