はじめに|⚠️「元気だから大丈夫」は、非常時には通用しない
父は、体は元気だ。
普段の生活も問題なく送れている。
だからこそ、これまでどこかで
「まだ大丈夫」
「本格的な対策は、もう少し先でいい」
そう思っていた。
しかし今回の出来事で、はっきりと分かった。
🚨 災害や緊急時に最大のリスクになるのは、「体力」ではなく「認知」
説明が通じない。
状況を理解できない。
「なぜ避難しなければならないのか」が分からない。
平常時には目立たないこの問題は、
非常時になると一気に表面化する。
これは、どの家庭にも起こり得る現実だ。
第1章|🌪️ 認知症の家族にとって、災害は「理解不能な出来事」
災害時、私たちは自然にこう考える。
- 危ないから逃げる
- 指示に従う
- 命を守るために我慢する
しかし、認知症のある家族にとって、
この「当たり前」は通用しない。
🧠 認知症の方に起きやすい反応
- ❓ なぜ移動するのか分からない
- 🏠「家に帰りたい」と強く訴える
- 😨 知らない場所を極端に怖がる
- 💥 パニック・怒り・拒否が強く出る
つまり、
👉 理屈よりも「感情」が先に動く。
今回、父が病院で
「家に帰りたい」と強く訴えた姿を見て、
これは災害時にも必ず起こる反応だと強く感じた。
第2章|📌 家族がまず理解すべき「3つの前提」
災害時に認知症の家族を守るために、
家族が最初に共有すべき前提がある。
前提① 🗣️「説明すれば分かる」は通用しない
- 何度説明しても、記憶には残らない
- 正確な情報よりも「安心できる言葉」が必要
👉 正しさより、安心感。
前提② 🧭「本人の判断」に任せられない
- 避難の判断
- 行動の選択
これらは、必ず家族が主導する必要がある。
👉 迷いが命取りになる。
前提③ 🕰️「平常時の想定」が命を左右する
- 災害時に考えるのでは遅い
- 普段からの準備がすべて
👉 準備=家族の命綱。
第3章|🧳 家族で今すぐ話し合うべき「具体的な備え」
ここからは、実体験を通して
「これは本当に必要だ」と感じた、現実的な備えをまとめる。
① 🤝「避難=説明」ではなく「同行」が前提
- 一人で避難させない
- 必ず誰かが付き添う
- 役割分担を決めておく
👉 「誰が父を見るか」を事前に決めることが重要。
② 🏷️ 名前・連絡先・病歴は“身につける”
認知症の方は、迷子・行方不明のリスクが高い。
最低限、常に携帯させたい情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 👤 氏名 | フルネーム |
| 📞 連絡先 | 家族の電話番号 |
| 🧠 状態 | 認知症があること |
| 💊 医療情報 | 持病・服薬内容 |
👉 カード・タグ・ネームプレートとして携帯。
③ 🗝️「帰りたい」が出た時の“合言葉”を決める
父の場合、
「家に帰りたい」は不安のサインだった。
家族で以下を統一しておく。
- ✔ 落ち着かせる言葉
- ✔ 同じ言い回し
例
- 「大丈夫。ここにいれば安心だよ」
- 「あとで一緒に帰ろうね」
👉 ❌ 否定しない
👉 ❌ 訂正しない
④ 🏠 避難所だけが正解ではない
避難所は、認知症の方にとって負担が大きい。
- 🔊 騒音
- 👥 知らない人
- 🌫️ 環境の急変
👉 可能であれば検討したい選択肢
- 在宅避難
- 親族宅への避難
第4章|♿ 母も身障者――「複合リスク世帯」を想定する
ある家族の場合、
- 父:認知症
- 母:身障者(歩行・移動制限あり)
つまり、複合リスク世帯だ。
想定すべき現実
- 父:判断が難しい
- 母:移動が制限される
👉 どちらか一方だけを守る発想では足りない。
事前に話し合うべき想定例
| 想定 | 確認ポイント |
|---|---|
| ♿ 車いす | 避難経路は確保できるか |
| 🚶 歩行器不可 | 代替手段はあるか |
| 🌙 夜間・停電 | 誰がどう動くか |
第5章|🛡️「守る」とは、完璧にすることではない
正直に言えば、
すべてを完璧に準備することは不可能だ。
だからこそ大切なのは、次の3点。
- 🧩 家族で情報を共有している
- 🧭 方向性が一致している
- 🧠 迷ったときの判断軸がある
👉 これだけでも、災害時の混乱は大きく減る。
おわりに|🕊️「考えたことがあるか」が、命を分ける
今回、父の入院と混乱を経験して、
強く感じたことがある。
「考えたことがあるかどうか」だけで、対応はまったく変わる
災害は、
準備が整ってから来てくれるわけではない。
だからこそ、
この現実を知った“今”が一番早いタイミングなのだと思う。
父を守る。
母を守る。
そして、家族全員を守る。
この文章が、
同じ立場にいる誰かの
「最初の一歩」になってくれたら、幸いです。
コメント