― 🌊ハード(浸水・悪路)× 🔌ソフト(給電・安全・運転支援)―で「避難しやすい」クルマを探そう
🌸 第1章 はじめに
ここ数年、ニュースで耳にする「大雨による冠水」や「河川の氾濫」。
以前は遠い場所の話のように感じていたかもしれませんが、今では都市部でも“道路が川のようになる”光景が日常になりつつあります。
そんなとき、私たちの「車」は単なる移動手段ではなく、「命を守る道具」や「停電時の電源」にもなり得ます。
車の選び方次第で、災害時の安心感は大きく変わります。たとえば ―
🌱 最低地上高が高い車 → 冠水後の段差やぬかるみに強い
🔋 1500Wの外部給電 → 停電中も照明・通信・調理家電が使える
🛡️ 運転支援機能 → 渋滞時や長距離避難で疲労や判断ミスを防ぐ
今回は、日本車の中から「水害に強い」おすすめモデルを、①300~500万円の手ごろな価格帯と②500~1000万円の上級価格帯に分けてランキングしました。
“いざというとき”に頼れる相棒を一緒に探していきましょう!
🌟 300~500万円台:手ごろ×頼れる避難パートナー
🥇 1位:トヨタ RAV4(HV/PHV)【万能SUV×給電の本家】
💰 価格目安:約390万~500万円(HV)/PHVは600万円超
📸 RAV4 公式サイト
📝 説明
RAV4は「日常使いもできて、いざという時にも強い」バランス型SUVです。最低地上高や4WD(E-Four)で、冠水後の荒れた道やぬかるみをしっかり走り抜けられます。さらに魅力は給電機能。ハイブリッド車にはオプションでAC100V・1500Wコンセントが、PHVモデルなら標準装備で「停電時の電源」として活躍。災害時にスマホ充電や炊飯器・照明まで使えるのは大きな安心感です。Toyota Safety Senseで安全支援も万全。家族避難の「頼れる万能選手」と言えます。
🔑 主な強み
🥈 2位:日産 エクストレイル e-POWER / e-4ORCE
💰 価格目安:約360万~500万円
📸 エクストレイル公式
📝 説明
エクストレイルは「電気の力で走るSUV」。ハイブリッド+電動AWD「e-4ORCE」が滑りやすい路面でも車体を安定させます。さらに頼れるのがラゲッジコンセント(AC100V・1500W)。災害時、車から直接家電を動かせるのはとても実用的です。炊飯器・電気ケトル・スマホ充電などが同時に使え、長時間停電時の生活力を支えてくれます。加えて「プロパイロット」が高速走行や渋滞で運転を助けてくれるので、避難移動の疲労も軽減。日常と災害の両立が叶うSUVです。
🔑 主な強み
🥉 3位:スバル フォレスター(AWD)
💰 価格目安:約330万~400万円
📸 フォレスター公式
📝 説明
フォレスターは「硬派で安心」の定番SUV。最低地上高220mmとX-MODEで、荒れた路肩や段差を“腹を打たずに走れる”頼もしさがあります。大雨で路面が荒れたあとでも、しっかり地面をとらえるAWD制御が心強いです。さらに安全面では、スバル自慢のアイサイトが全車速追従や衝突回避支援を提供。夜間や渋滞の避難時でも安心感があります。大きめの荷室も魅力で、水や食料などをたっぷり積んで“走る避難所”のように使える1台です。
🔑 主な強み
4位:スバル レガシィ アウトバック(AWD)
💰 価格目安:約420万~490万円
📸 アウトバック公式
📝 説明
アウトバックは「長距離避難に強い」大型SUV。最低地上高213mmで路面を擦りにくく、積載量もトップクラス。さらに「アイサイトX」搭載グレードなら、高速道路で同一車線走行支援が使え、長距離移動でもドライバーの疲労を大幅に軽減してくれます。災害時に遠方まで避難するシーンでも、広い車内に家族と荷物を積んで快適に移動できるのが魅力。「走る避難所」という表現がぴったりの安心感を持った1台です。
5位:三菱 デリカD:5(AWD)
💰 価格目安:約380万~450万円
📸 デリカD:5公式
📝 説明
「ミニバンなのに悪路に強い」という独自性を持つデリカD:5。最低地上高はSUV並みに高く、荒れた道やぬかるみも安心して走破できます。8人乗りのシートアレンジは家族全員の避難に便利で、大きな荷物も積み込めます。視界が高いため、水害時でも先の道路状況を確認しやすく、災害時の移動力はミニバン随一。日常は家族で快適に使え、非常時には「走れる箱」として活躍できる万能タイプです。
6位:ダイハツ ロッキー(HEV/4WD)
💰 価格目安:約220万~300万円
📸 ロッキー公式
📝 説明
「小さくても頼れる」軽量級SUV。最低地上高185mmで都市部の冠水や轍を避けやすく、HEVモデルでは燃費も良好。さらに嬉しいのはAC100V・1500Wの非常時給電機能。災害時にスマホや照明、調理器具を動かせる力を備えています。車体がコンパクトで小回りが効くため、細い避難路も走りやすく、都市部の家族や女性ドライバーにも安心。普段の買い物から“停電の備え”まで役立つ1台です。
🎖️ 番外:スズキ ジムニー/ジムニーシエラ
💰 価格目安:ジムニー約180~250万円/シエラ約220~330万円
📸 ジムニー公式
📝 説明
本格オフロードの小型4WD。最低地上高は205~210mm、さらに副変速機(4L)でスタック脱出性能は抜群。給電機能は弱いものの、軽量で小回りが効き、狭い林道や細道を「回り込む」力が最大の魅力です。女性にも運転しやすいサイズ感ながら、山道や荒れた路面での安定性は折り紙つき。もしもの時に「安全なルートを選べる力」を備えた特別な存在です。
🌟 500~1000万円:本格クロカン&“動く電源”のクルマ
🥇 1位:トヨタ ランドクルーザー250/300 【最大級の安心感】
💰 価格目安:250系 約520~800万円/300系 700~1000万円超
📸 ランドクルーザー公式
📝 説明
ランドクルーザーは「世界中で信頼されるタフSUV」。最大渡渉水深は700mm(海外公表値)と、数字で“水に強い”ことが証明されています。ラダーフレーム構造と副変速機で悪路でも安心して走行可能。被災後の復旧が進まない道を「回り込む」力は、他の車の追随を許しません。さらに、最新のToyota Safety Senseやマルチテレインモニターが運転をサポート。大柄な車体ですが、視界が高く安心感があり、長距離移動も余裕を持って行える「走る要塞」です。
🔑 主な強み
🥈 2位:三菱 アウトランダーPHEV(S-AWC)【“走る発電所”の代表格】
💰 価格目安:約460~600万円
📸 アウトランダーPHEV公式
📝 説明
アウトランダーPHEVは「停電に強いSUV」の代表格。AC100V・1500Wのコンセントを車内に2口装備し、さらにV2H(Vehicle to Home)にも対応。災害時に家丸ごとの電力をまかなえる力があります。走行性能も◎。S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)による緻密な制御で、雨のぬかるみや雪道でも安定して走れるのが特徴。室内は3列シートで広々としており、家族みんなで避難できる安心感があります。「走る発電所」という名前がふさわしい1台です。
🔑 主な強み
🥉 3位:マツダ CX-60 PHEV(AWD)【走りと給電を両立】
💰 価格目安:約540~650万円
📸 CX-60公式
📝 説明
CX-60 PHEVは「走りの楽しさ」と「災害時の電源力」を両立する新世代SUV。AC100V・1500Wコンセントをラゲッジに備え、さらにV2Hにも対応しており、長期停電でも自宅の電気をまかなえる安心感があります。走行面では新開発プラットフォーム+AWDで安定性が高く、長距離移動も快適。上質なキャビン空間は、避難中の生活感を和らげ、家族に安心感を与えてくれます。スタイルも洗練されており、「防災+日常のおしゃれ」を両立できる一台です。
🔑 主な強み
🪖 特別枠:トヨタ ハイラックス(4WD)【本格ピックアップの渡河性能】
💰 価格目安:約390~450万円
📸 ハイラックス公式
📝 説明
ハイラックスは「働く車」として世界中で愛されるピックアップ。最大渡渉水深700mm(海外公表値)と、タフな走破性能が特徴です。ラダーフレームと高い荷台で水に強く、災害現場でも資材や物資を大量に運べる力があります。大きな荷物を積みながら不整地を走り抜ける能力は、ほかのSUVにはない魅力。都市部の普段使いよりは地方・山間部に住む方に向いていますが、“水害に立ち向かえるピックアップ”として、特別に紹介する価値がある存在です。
🔑 主な強み
🌸 第2章 選び方のコツとは?
🚫「水に入らない」が大原則。たった10cmの水でも、エンジンが壊れたり電子機器がダメージを受けたりする危険があります。
でも実際に避難する場面では、水たまりや崩れた路肩など、避けられないシーンもあります。だからこそ車選びのポイントを整理すると ―
1️⃣ 最低地上高…車体が高ければ、ちょっとした冠水や段差をこすらずに進めます。
2️⃣ AWD(4WD制御)…雨や泥道でもタイヤが空回りしにくく、脱出しやすいです。
3️⃣ 1500W給電…停電時に照明・スマホ・炊飯器が使えます。避難生活の安心感は大きいです。
4️⃣ 運転支援…ACC(自動追従)やレーンキープは、渋滞や長距離で疲労を軽減。
💡 初心者の方や女性にもおすすめなのは、「普段の運転のしやすさ」と「非常時の安心感」を両方持つクルマ。大きさだけにとらわれず、日常の使い方と照らし合わせて選ぶと失敗がありません。
🌸 第3章 水害に“つよい”日本車メーカーの強みとアピールポイント
🚗 トヨタ ―「給電の先駆者」
🔌トヨタは“もしもの時の電源”をいち早く車に取り入れたメーカーです。RAV4やプリウス、PHVモデルではAC100V・1500Wの外部給電が可能で、停電中も炊飯器や照明を動かせます。さらに、ランドクルーザーやハイラックスのような“渡渉に強い”クロカン系もラインナップ。日常は燃費よく、非常時は電源+走破力で支える「生活と防災の両立」が大きな強みです。女性や初心者でも扱いやすいサイズ展開も魅力。
⚡ 日産 ―「電気と走破のバランス博士」
🌱日産の強みは“電動化”と“AWD制御”のバランス。エクストレイルに搭載されたe-4ORCEは、モーター制御で滑りやすい路面でも車体を安定させてくれます。さらに1500W給電コンセントを備え、停電時に家電を直接動かせるのも実用的。デザインも都会的でスタイリッシュだから、普段の買い物や送迎にもぴったり。環境性能と防災力を両立した“電気博士”のような存在です。
⛰️ スバル ―「悪路に強い安心番長」
🛞スバルは“どんな路面でも安心”を追求するメーカー。フォレスターやアウトバックは最低地上高200mm超とX-MODE制御で、段差や泥道でも底を擦りにくく、安定した走行が可能です。さらに独自の安全装備アイサイトで、渋滞時や長距離の避難も楽に。悪路への強さと安全性能の高さが一緒になり、「災害時に頼れる番長キャラ」。アウトドア好きな女性にも人気です。
🚐 三菱 ―「走れるミニバン&動く発電所」
🔋三菱といえばアウトランダーPHEVやデリカD:5。アウトランダーは“走る発電所”の異名を持ち、1500W給電+V2H対応で家丸ごとの電気もまかなえます。デリカD:5は“ミニバンなのに悪路に強い”ユニークな存在で、家族全員を乗せて豪雨後の荒れ道も突破。三菱は「多人数で避難できて、電気もまかなえる」点で頭ひとつ抜けています。ファミリー世帯には特におすすめ。
🎒 マツダ ―「上質さと電源力の二刀流」
✨マツダのCX-60 PHEVは、1500W給電+V2Hに対応しつつ、デザインや内装の上質さが光ります。避難生活でも“車内でくつろげる”安心感を大切にしているのが特徴。走行面でも新世代プラットフォームで安定感があり、長距離移動も快適です。防災性だけでなく「普段のドライブをおしゃれに楽しみたい」という女性や初心者にも響くブランド。生活に寄り添う二刀流の魅力があります。
🏕️ スズキ/ダイハツ ―「小さくても頼れるコンパクト派」
🛻スズキのジムニー/シエラは210mm級の地上高+副変速機で、本格クロカンに匹敵する走破力。給電は弱いものの「道を選ばず回り込む力」が最大の安全です。ダイハツのロッキーは小型SUVながら1500W給電が可能で、停電対策に強いのが特徴。都市部や女性ドライバーに人気の“軽快&コンパクト”モデルです。「小さくても防災力あり!」が2社の魅力です。
水害に“つよい”日本車メーカーの強み比較表
| 🚘 メーカー | 🌟 主な車種例 | ⛰️ ハード面の強み | 🔌 ソフト面の強み | 💡 アピールポイント |
|---|---|---|---|---|
| 🚗 トヨタ | RAV4, ランドクルーザー, ハイラックス | 渡渉性能◎(ランクル700mm) 4WD・地上高高め | AC100V・1500W給電(PHV標準) 外部給電アタッチメントあり | 「給電の先駆者」日常と防災の両立が得意 |
| ⚡ 日産 | エクストレイル e-POWER/e-4ORCE | 電動AWDで濡れた路面も安定 | 1500W給電(ラゲッジ) プロパイロットで楽々走行 | 「電気博士」走破力と電源の両方をカバー |
| ⛰️ スバル | フォレスター, アウトバック | 地上高200mm超 X-MODEで悪路も安心 | アイサイト(全車速ACC, 衝突回避) | 「安心番長」悪路と安全技術に強みあり |
| 🚐 三菱 | アウトランダーPHEV, デリカD:5 | ミニバンでも悪路◎(デリカ) 4WD性能も高い | 1500W×2口+V2H(アウトランダーPHEV) | 「走る発電所」多人数避難+電源力で圧倒的 |
| 🎒 マツダ | CX-60 PHEV | 新世代AWDで安定感抜群 | 1500W給電+V2H対応 上質なキャビン | 「二刀流」おしゃれ+防災力の両立 |
| 🏕️ スズキ | ジムニー, ジムニーシエラ | 地上高210mm+副変速機 脱出力◎ | 給電弱め | 「道を選ばない」小型でも本格クロカン |
| 🚙 ダイハツ | ロッキー HEV | 地上高185mm コンパクトで小回り◎ | 1500W給電(非常時給電付) | 「小さくても頼れる」都市型×防災向き |
🌟 ポイント解説
🌸 おわりに
大雨や台風が増える今の時代、「水害に強い車」を選ぶことは特別な趣味ではなく“家族の命を守る備え”です。車は普段の買い物や通勤だけでなく、停電時には照明や通信を守る「ライフライン」になります。この記事で紹介したように、RAV4やエクストレイルのように給電が得意なSUV、フォレスターやアウトバックのように悪路に強いモデル、アウトランダーPHEVやランドクルーザーのように“走る電源+不整地突破力”を兼ね備えた上級車、それぞれに特色があります。
大切なのは「水に入らない」こと。その上で最低地上高・AWD制御・1500W給電・運転支援を、自分の住む地域のハザードマップと照らし合わせて選びましょう。車選びは“防災の第一歩”。みなさんにとって最適な一台が、災害時の安心と日常の快適を守ってくれるはずです。
できれば試乗で視界や取り回し、荷室に避難用品が積みやすいかも体感してみてください。
ハザードマップと避難ルートを事前に照らし合わせ、あなたの家庭に合う“後悔しない一台”を慎重に選びましょう。
いざというときに困らないように――今日の検討が、明日の安心につながります。
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